昨夜、『アメリカン・ハッスル』観てきました。
公開初日は1000円でした。

詐欺師がFBIと組まされ、仲間を売らされることになったんだけど、なんだかいろいろ大きなことになっちゃったお話。
70年代の実話をもとにしてるそうで。

犯罪ベースのストーリーを、その頃の音楽とかファッションとかに乗せてわりとポップに、だけど人間模様をがっつりと描いてもやっとした雰囲気もある映し方で。
もととなる事件話の展開の見せ方がイマイチで、そこだけ取ったら物足りなかったけど、でもそこよりもこれ、人VS人がおもしろすぎてなかなか良かった。

嘘とか信じたいこととか、愛とか友情とか、野心とか希望とか、いろんなことが溢れてました。
しかもそんなに明るくない。
うまくやってるように見えるけどあれホントにそうなのかないいのかな…自分の信じたいように流されてないかな、でも動くのか大丈夫か…っていう不安定なものが溢れてました。
なんだか圧倒されてしまった。

それぞれの登場人物見てて、うわーーーーこのひと…………うわーおい………て、気づいたら眉間にシワ寄せながら見てました。
悪い人(詐欺師とか出てくるけど、そういうことではなく。)じゃないんだけど、これはなー、この性格や気持ちや行動はなー、と。
でも。
なぜか、そのまま涙がぽろぽろ出ちゃったりもするのです。
うわーと思っていたのに、気づいたら、わああああ切ないわー、とか、その気持ちわかるわー、となっていて。
ただスクリーンの中のキャラクターのことで終わらず、自分や、あるある、なところが描かれちゃってて。
共感してしまうところもあるし、あっこのひと…と気持ちを受け取ってしまうのでした。
脚本と役者さんの力かしら。
良かったです。