ea017d78.jpg本日は赤坂ACTシアターにて,新感線☆RX『薔薇とサムライ GoemonRock OverDrive』(2010年劇団☆新感線30周年興行春)を観てまいりました。

一昨年夏の五右衛門ロックの続編。
舞台はヨーロッパに移して,とある小国でのお話・・・。
五右衛門が出会うのは,海賊や貴族たち。
で,悪いヤツを倒せ!なわかりやすい物語で,やっぱり気持ちよく楽しめました。
笑ったり,悔しいって怒ったり泣けたり,やった!ってなったり,色々おもしろかったです。

自分のことばかり考えてるのが悪いヤツで,人のことも考えられるヤツが周りにも考えてもらえ生きられる。
それから,強いヤツが弱いヤツを守って。
そういうところをシンプルに出したお話だから,気持ちよく楽しめる。
そういうエンタメ。

音楽にセットに映像に派手に使い,もちろんヨーロッパなカツラや衣装も豪華だったり,役者さんたちもかっこよかった。
物語で気持ちがどんよりするとかイヤーな感じになることなく,ステージで起こる様々なこと全てに,うわぁーっと嬉しくなり楽しい時間を過ごせました。
とにかく女海賊な天海さんが,もうとてもステキ,かっこよかった。
顔もスタイルも,たたずまいも動きも声も,優しい海賊ボスらしく男前で。
髪型もいろんな服装全てが,似合い過ぎ。

真夏の夜の夢以来のさやか嬢も,相変わらずかわいらしかった。
あんな娘がバッチリ演じられちゃうのは,彼女だからよね・・・凄いわ・・・。
声の使い方や仕草がもう観たかった彼女で,嬉しかったです。
いや,実際あんな子イヤだけど,必要で舞台に出てくるあの子はとてもいやみなくイイのです。
彼女の出てくるシーンはどれも好きです。
ハケると,ああ終わりか・・・ってなったもの。

他の方たちももちろん良かったです。
五右衛門は相変わらずやる男だし,おバカ仲間は最高だし,メガネくん始め貴族の皆様もそれぞれ濃くて笑ったし,笑える麗しいシャルルでちゃうし,強い妻いるし,ヒールに徹した方たちがいて,そしてじゅんさんはインパクトで勝ち・・・。
笑った笑った。
出てくるだけ,顔だけ,声だけ,動きだけでもたくさん笑いどころがありました。

ちょっと歌い上げる曲が多くて,男前さが恋しい瞬間もあったけど,だからこそキターー!なところもあって良かったかなあ。
むー,タイトルあれだし,舞台ヨーロッパだし,こうくるよな,という。
前作とは一味違ったおもしろさでした。

映像良かったなあ。
セットをああいう風に見せるのも悪くない。
歌詞が出過ぎな気もちょっとしたけど,いろいろね,言葉や見えるものや回想とかまでも映像が多用されてて,それは良かった。

長い上演時間だけど,ダレることなく楽しめました。