昨日は3本はしご。
2本目は,『キャピタリズム マネーは踊る』。

マイケル・ムーア。
アメリカの住宅問題なんかを取り上げて,現在の資本主義を追ったドキュメンタリー。

銀行や保険会社は,お金と家を取り上げた。
「富裕層と貧困層しかなく,中間層がなくなった」という今の状態ではやっぱりダメだから,なんとか変えないと困るんじゃないかという感じで進む作品。
資本主義ってもともとどんなモノだったのかといったお勉強話から始まり,家を取り上げられた人たちや,会社に冷たくされた人たち,資本主義に反対の人たちのインタビューや行動が次々と。
そして,ウォール街の銀行に出向いてお金を返してと迫ったり,建物の周りに犯罪現場の黄テープを貼り巡らせたりのパフォーマンス。

資本主義も民主主義も,独裁とは違うけど,結局数億の中の一部の人たちの中で動かされてしまう。
世の中,お金だ。

でも,この資本主義やお金の話はまあ,誰が悪いとかこうすれば良いとか単純に行くようなものではないのでちょっと難しい。
社会を破綻させないようにしなくちゃいけないし,人々の生活を守らなくちゃいけない。
日本だってどこだって抱えてる問題は同じだろうな・・・。

だけどなんだかちょっと,被害者意識しか見えないところが引っかかりました。
うーん。
まあたぶん今から動いていこうという時なので,こういう感じになったのでしょうが。

それから,経済に疎いので,字幕で経済用語を見ていて気が遠くなる瞬間もあり,難しいお話にちょっと疲れました。

でもマイケル・ムーアの,こういう形を使って疑問を投げかけたり訴えたりする権利があるんだということを少しでも見せ,考えさせたり行動起こさせたりする機会を作るのはやはりおもしろい。