fe67c178.jpg昨夜,『私の中のあなた』を観に行ってまいりました。

白血病の長女のいる家族の物語。
こういう病気のお話はまあ,弱さを隠さない人たちがたくさん出てきて,泣け,と押されまくるもので。
なんだかそこに押され過ぎて,泣きすぎた。
でも,じゃあどこが泣けたのと聞かれるとちょっと困る。
病気と死を目の前にしてかわいそうとかじゃなく,印象的なシーンが!というものでもなくて。
両親やこどもである本人やきょうだい・・・,それぞれの想いが痛いほど伝わり,そこに涙が止まりませんでした。
自分の想いばかりが通るわけではないジレンマと戦わなくてはならない辛さに。
小さな頃から病気と向き合い,いろいろあって,死を考えてるお姉ちゃん。
キャメロン・ディアスがやっててびっくりな,仕事やめてもうひとりこども産んで,娘が生きるために頑張ろうとするお母さん。
お姉ちゃんに適合した血液や臓器を提供できるようにするためにつくられたこどもである妹。
それぞれの気持ちを見守る父と息子。

オープニング10秒で泣いたのは初めてです。
ナレーションにやられた。
そのあとも,ひとりひとりに涙が止まらず,ひたすら号泣。
大変なことになってしまいました。(*)

そんな号泣作品ですが,ストーリーはいまいち。
もうちょっと,描くところを絞って欲しかった。
始めの感じでは,臓器提供を拒否したいから両親を訴えると言い出した妹を軸にするのかと思ったけど,それはただ一つのエピソードに過ぎなかったようで。
法廷も出すならもっとやり取りとかいろいろあったらおもしろかったんじゃ・・・。
もちろん,母親の描きたかった変化はこれがあったからできたんだろうけど,インパクトは薄いように思いました。

じゃあ母親の話かと思えば,長女の恋が延々と描かれてたり。
こどもたちや周囲の人たちがナレーションを順にしたり,弁護士とか判事とか親戚とかのもっと何かありそうな雰囲気で結局ないエピソードが挿入されてたり。
おっと・・・!と戸惑うことが多かったです。

ベタな話だろうという思い込みがいけなかったかも。
そう思わず,家族の物語だと考えればまあわかるお話かと思います。
それぞれの。

ラストは,うーん,ちょっと涙が乾きました。
ここまで描きながらお姉ちゃんの存在は・・・とか考えてしまいました。
どんなだったらよかったのかはわかりませんが。
彼らの姿を思い出すと泣けるけど,俳優たちはまた観たいけど,映画としてはどうだろう。

*写真は劇場入り口で貰った,箱入りポケットティッシュ。
鼻も大変なことになりタオルじゃちょっとなーと思ったので,鑑賞中に使ってしまった・・・。