30ed2441.jpg昨夜は観劇。
愛知勤労会館へ『江戸の青空−Keep On Shakin'−』を観に行ってまいりました。

いろんな落語のお話を組み込んで,それぞれの登場人物たちも同じ舞台に現れるお話。
長屋や商屋の江戸を舞台にし,浪人や酒飲み,正直者,金持ち,愛人といろんな人が出て来る。
そこへ50両というお金が現れ,みんながそれぞれの理由でヤられちゃうお話。

落語は知らないので,あのお話のあの人が出てきた!あの人とあの人が絡んでる!とかそういうおもしろさは楽しめなかったけどでも,それ抜きでもお芝居はわかりやすいお話で楽しいもので。
ぐるぐるとループを描くお話に,お金や男や女に翻弄される登場人物たちの姿に,ゲラゲラと笑えてよかったです。

ちょっとキャラクターが定まってなかったり飛び石のような場面の構成に,セット転換も重なって,アレ?と思うことはありましたが,こういう形のお話としてはよかった。
思ったよりおもしろかった。
前作よりも好きです。

でもあれはやっぱり小さいハコで見るほうがよいかも。(勤労会館はでかい)
セットの転換や小道具,芝居ぐあいとか,小さいとこで見たらもっと楽しめたかもしれません。

キャストやキャラクターは,みなさん好きです。
ガマザリやSISTERSで観た吉田こーたろーさん,おもしろかった。
エラソーな人かと思いきやかわいらしい千代田さん。
お話させてもらえなかったり,髪いじったりイス自分で持ってかえったり,実は先生じゃなかったり,酒で負けちゃったり。

道場に弟子たちが来ている理由が,楽しいからってのがめちゃくちゃツボでした。
そういうのイイと思う。
お仕事したり生活したりの中で,酒とか遊びとはまた別に,うまくなるとかそういうことじゃなくちょっとした時間に楽しいから行こう!ってのがイイなあと。

それから,いやなオヤジな松尾さんも,A MIDSUMMER・・・でちょっと苦手だった植木さんも,オカンな松永さんも,宝塚な花禄さんも,男前だけどかわいらしい須藤さんもみんなよかったです。
文七さん,よかったなあ。

それからそれから,戸次さんの勝五郎さん。
よかった。
あの役をやる戸次さんは良いです,また観たいです。
最初のシーンで,やった!と思った。
ああいう役が合うんですな。

強がるだけで,酒と勢いが必要なダメな亭主だけど,愛らしい。
もう・・・と飛び込んだけど,泳いじゃったら楽しくなっちゃったのは笑えた。
働かないくせに鍛えすぎな身体にはちょっと引きましたが。(胸が!腹が!!)