ccff1747.jpg本日は名古屋のテレピアホールへ,カムカムミニキーナの『アザラシ』を観に行ってまいりました。

八嶋さんと藤田さんは昨年観ましたけど,カムカムさんは初めて。
何と言うか・・・お二方がいっぱい集まってる!というテンション高いお芝居でした。
シーンが変わるたび,続々と同じパワーの皆さんが登場する。
ちょっと圧倒された。

しかもマイク無しで,八百屋舞台で,ますますその押し具合がアップ。
最近暑苦しい人に辟易してたので(ご飯が食べられなくなるほどストレス受けて),こういうタイプのお芝居はタイミングがちょっと・・・と思ってしまいました・・・。

しかし,とにかくドッとお客さんが笑うので,うっかり乗せられてしまい,たくさん笑って楽しめた。
まくし立て,叫び,ゴロゴロ転がったりバッコバッコ叩いたり,止まらないお芝居。
キライではありません。
そんな中でも,なぜかシーンや俳優さんたちがすごく印象に残ったし。
いろんな意味で,おもしろくて濃い方たち。
また観てみたいなあと。

ただ。
ただ,お話はイマイチでした。
わかりにくかった。
終演後のおまけトークで,エスキモーの伝説をもとにしているという説明を聞いて,なるほどーと。
いやいや,それは先に知っていたかった。
それを知った上で観たら,それに絡めて描かれた物語がもうちょっとわかりやすく見えたんじゃないかなあ・・・。

一応その伝説自体はお芝居の中でちゃんと説明されてはいたけど,現代の問題やこのお芝居の不思議な世界観や時間と人の交錯といったいろんなモノがたくさん出てくるから,話の軸がイマイチ見えなくて。
それ聞いて思い返せば,指の話とか繋がる部分がいろいろあって,なるほどーなんだけど。
いろんな話が平行に見えて,どこを一番強く見せたかったのか,誰に感情移入すればよかったのか,わかりにくかったです。

うーん。
頑張って仕事して,頑張って生きてる結果,どんどん地球温暖化が進んじゃうというのの見せ方とか,カラスさんの愛とか,ひとつひとつの要素は悪くなかったんだけど・・・。