先日(日曜夜?),『ワールド・オブ・ライズ』を観に行ってまいりました。

なかなか,硬く渋さのある作品でよかったです。
うまく乗せられたなあ・・・という感じ。
えー?っていうところもあるんだけど,納得させられてしまうようにうまく乗せられた。

CIAとか中東とかテロとかな話。
だけど,ただ事件や活躍(ヒーロー)を派手に描くのではなく。
膳と悪なだけの話でなく。
それぞれにちょっとおもしろい角度から迫ったところもある作品。
組織でなく個人同士の戦いも,ひとつのキーワードを軸におもしろく描かれていました。
その辺の描き方がまた,よかった。

CIA本部のハイテクの力,現場の人間たちとの違い,テロ組織の実際・・・。
それぞれがそれぞれを気にしあいながら在る。
そして,互いにわかっていることと,勘違いしていることが垣間見える。
おもしろい。

「見に来た。」っていうだけなのは,おもしろかったなあ,ホント。
そーなんだー。

それから,命や大きなモノを賭けて働く個人の姿が,サラリと描かれていて。
涙を誘うようなもんじゃあ決してないけど,何だか,イイなあと思えました。

自分自身の感情もありつつ,仕事をちゃんとしているってのがイイのだなあ。
相手に凄く怒っているけど,信頼してるから,それをグタグダ引きずらない。
サラリと転換させていくのが,よかったです。
観ているこちらも一緒にイラッとしてたのに,一瞬で何かが変わり,その話から離れ,次へ進んでたり。
あれ!って思うんだけど,でも,彼らを観ているとそうかーと納得できてしまう。

物語がどうなる?というより,彼らの姿が観ていて楽しかったです。
記憶に残る男たち。
ま,多少,派手なエンタメ作品に傾き気味ですが。
あと,やっぱり女かよー・・・てのがな・・・。