d1caa6ee.jpg昨日は,もひとつ観劇してまいりました。
夜,新宿シアターアプルで開催中の「TOKYO GEKIDAN FES' 08」へ。

北海道の,劇団イナダ組の『コバルトにいさん』を観てまいりました。

なかなか,ショッキングで哀しいお話でした。
そして,なんとも表現しがたい気持ちの残る作品。
おもしろかったです。
気持ちは前のめり,で観ていました。

引いて見ちゃうと実はちょっとイタイんだけど,なんだか気付けばグッと入り込んでしまうお話でした。
コバルトさんに吸い寄せられてしまう。
姿を見ているうちに,どんどん愛らしい人になってきてしまう。
引きつつも・・・っていう。
ストーリーのその内容の見せ方にもヤられてしまいました。
もう否定はできない,という気持ちに気付けばさせられていて。
そしてそれが,なんとも言えない気持ちになるのです。

おいさん目線というのが,また良いのでしょうなあ・・・。
近づきやすい。
ただ,出てくる人たちそれぞれが,それぞれに言葉じゃ表せない気持ちでそこにいて。
で,なんとなく互いの距離感がちゃんとあって。
わからなくはないけど,わかりたくないという。
身を寄せ合ってはいるけど,わかりあってはいない感じが,おもしろいなあと。
ストーリーと同じように人物たちにもふと時々突き放す雰囲気があって,よかったです。

イナダ組は,あの方々が出ているうちの2本は映像で観てますが,登場人物たちの,心にいろいろ隠した切ない笑顔が良いです。
あの人はそっとしておいてあげよう・・・って思う感じ。
今回のも含めてお話はそれぞれ全然違うけど,そういう人が出てくる。
そしてホロリと泣いてしまうのです。