心をぎゅーっと締め付けられるような内容のお話でした。
ひんやりとした空気,冷たい感触,グレーな色。
ちょっとでも心が弱っているときに観たら,ダメかもしれない。
海のずっと底へ沈んでしまうかもしれない。
苦しくて,涙が止まらない。
そんな作品。
良かったです。
戦争の辛さをまたひとつ知りました。

清水たちが立った法廷での言葉ややり取りには,ぎゅーっと心を締め付けられました。

上の命令で動く。
そして,それについて問われる。

アメリカ側の言葉も,判決も,おかしくはない。
でも,彼らの言葉も,間違っていない。

それが倫理や常識,自分の気持ちに反しようと,関係ない。
そういうものだった。
そういうものでしかなかった。

そこに,こうすればよかったのに・・・とか,こうしなければよかったのに・・・はなくて。
じゃあ,どこにすがったら良いのだろう。
観ていて,何を掴んだら良いのかわからず,ただただ虚しくなりました。
溺れそうになるような感じ。
いろんなコトに置き換えられて,想像できる話だなあ。
苦しい苦しいシーンでした。

私もいつか自分も清水と同じように思う時が来るかもしれない。
もしかしたら,そんなことの方が多いのかもしれない。
ラストの清水の言葉は,痛くて重くて苦しかったです。
その言葉に向けて,観ているこちら側も流れていくように丁寧に感情持って行っていた作品でした。

でも,なんとなく,人の繋がりが薄く見えたような気がします。
もうちょっと互いを想う気持ちがわかりやすく出ていたら良かったような・・・。
なんだかたくさん人は出てくるのに,寒い。
清水がそうだからでしょうか。

わざとなのか,そう見えてしまうのか。

まあどちらかはわかりませんが,このどうなるかわからない状況で。
この清水という人はどこまで,何をどう思っているのだろうというのがあやふやな感じで。
彼と,観ているこちら側との,なんとも言えない距離感。
掴めそうで掴めない距離を感じました。
それが他の人たちにも伝染してるのかなあ・・・。

変な感じ。
うーん,もうちょっと陰のある人たちが演ったらよかったかな。

もひとつ。
どうせならエンド・ロールは,歌詞無しの曲がよかったな。