『ブーリン家の姉妹』を観に行ってまいりました。

これはー,なかなかおもしろかったです。
いや,かなり。

たくさんの人々の思惑が行き来し,対峙する昼ドラちっくな愛憎劇ではありましたが,とっても心に響く女性の切ないお話。
女性が主役で,姉妹が姉妹であるがゆえに広がるこのお話は,時代背景があったり舞台は大きかったりだけど,そこにある気持ちは痛いほどわかり,感じる。
ドキドキと涙が止まりませんでした。
お話もそうだけど,その描き方や見せ方が良いのですな。
姉妹だけでなく,たくさん登場人物がいますが,それぞれの想いが丁寧に描かれています。
弟,父,母,王,王妃,夫たち,友人たち・・・。

決して,ただの脇役じゃない。
彼らもまた他人の言葉では表せない想いを抱いて,あの中で生きている。
派手にはぶちまけないけど,ぐっと見つめる目や睨む目,時に吐く静かな言葉でその存在を見せてくれます。

王宮で部屋を宛てがわれたシーンでのそれぞれの想いの交錯にはドキドキしました。
皆,思うように行かなくて苦しいのだよね。
姉妹の母がさりげなくしっかりしてる人というのも,おっ!と思いました。
傍目にはアレだけど,育てた母ではありましたな。
弟は・・・ちょっと可哀相過ぎるかなあ。
王とメアリーの,「2番目は」の話もよかったしなあ。

で,ブーリン家の姉妹。
2人の姉妹の,持って生まれた違いと,作られていく違い。
そのそれぞれの行く道と互いの想いに,それを見せられる度に揺れてしまう。
あーこれおねーちゃんツライな・・・今度は妹の方が・・・いやでもこれならおねーちゃんの方がツライかも・・・いや・・・と。
どちらの気持ちも強く感じるしわかるし,どちらにも肩入れしたい。

私は姉妹で。
分身だと言う気持ちも,もうひとりがいるからという気持ちも痛いほどわかる。
比べちゃうこともあるし,迷惑をかけることもある。
姉妹それぞれが取った行動,取ってしまった行動が痛いほどわかる。
切ないお話でした。

おねーちゃんは黒くて,いもうとは白かったかもしれない。
だけどホントはどっちも白いのだと思う。
そういう時代と結果だっただけ。
切ない・・・。
愛しい姉妹の姿でした。

最近好きな,男前な女たちがたくさんで楽しかったです。
強い女がいっぱいでした。
男はちょっと情けなかったな。
この,姉妹にぐっと寄って,いろいろ省いて女を描いたところ,よかったです。

キャストもよかった。
姉妹は,いろんな意味で強い2人でした。
表情,立ち振る舞い,強さに震えました。
それぞれの色がよかったです。