昨夜は映画『パコと魔法の絵本』を観に行ってまいりました。
春に観た舞台,『MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子VSザリガニ魔人』が原作の映画でございます。

わりとよかったと思う。
楽しめる映画でした。
残念ながらストーリーはもちろん,泣きどころ,笑いどころを知っているだけに,どう描く!?みたいな構えた見方になってしまうのが悲しったです。
これはあのシーン!,おーっこのセリフ!とか,あー舞台だとあの人が!とか,あのセリフがない!とか思ったり。(役者を増やさなかったところや,同じセリフなんかを使ってるのに,ニヤリとして楽しみもないわけじゃないんですが・・・。)
そんなことも忘れて,見入る感じではなかったのが悲しい。

同じ作品ではないってことはわかってるつもりですが,大王が作ろうとしたお話とは違う方向に向くのかなーと思ってちょっと寂しかったりもして。
笑いの部分とか言葉とか,これはこう繋がるからおもしろいんだとかねー。

うーん,でも。
アニメやCG,ポップな音楽を多様した,遊園地みたいな弾けた映像の映画。
童話みたい。
で,映像だからできる描き方をされていて。
舞台よりもグッと押されるシーンもあったりして。
例えば,大貫さんとガマ王子のリンクする感じとか,たま子ちゃんの優しさとか人を想う気持ちとか。
大王が描いたガマザリの,泣けるシーンを大きく膨らませた映画でしたな。
違う形のガマザリが観られてよかったです。
楽しく泣けました。

やまうちたかやーは,すっかり毒気の抜けた龍門寺さんで。
かわいらしいやくざ。
そして,わかりやすく,なのか,キレイな感じの関西弁のセリフになっていました。
あれ?ここもうちょっと違う言い方じゃなかった?というのを所々で感じました。

うーん,だからかちょっと,あのじゅんぺーが!のシーンが弱くなっちゃったんじゃないかと思うのですが,それは知ってるのとあと舞台と比べてるからでしょか。
シーンの問題じゃなく,インパクトがね・・・。

滝田どん(たきたてごはん!たきちょびれ!・・・!!ぬまちょびれ!?)の放水とか,人の頭くらいの田螺の話とかもなー。

なんだか再々演を観たくたりました。
大王のホンで観たい!

キャストはかなり豪華でした。
みんなよかったなー。
ハマっておりました。
たまこちゃんは,あのロッカーのシーンとか,セリフの練習シーンとか,グッとくるのがあって,よかった。
大貫さんの泣きどころもホロリとしたし。

物足りなさのあった役は,ただ描かれ方が物足りないのかなと思う。

パコちゃんも,映画のパコちゃんが好きだ。
絵本の読み方とかいろいろ,純粋にこどもらしくてよかった。

謎の男もよかったなー。
なぜかヤゴが大活躍だし。
すげーぜ,あの人。

かみかわたかやーな先生も,舞台の釣竿のシーンがホントは好きだけど,でも。
素敵タイツとかよかった。
涙のとこもね。

すげーぜと言えば,大王。
笑った。
あの人こそ,あの世界に生きてそうだ。

ガマザリはイイお話です。
映画は,イイってところを摘み取って詰めた優しい作品でした。
斜め目線じゃなかったら,イイ!と叫んでたかも。