『クライマーズ・ハイ』を観に行ってまいりました。

今年はなんだか邦画をよく観ている気がする。
でもこういうタイプの作品は,邦画がイイですな。
なんというか,このグレーっぽい雰囲気が好きなのだ。

ちょっと前の時代の,ざわざわとした感じのある,働く大人のお話。
舞台は,あの日航機墜落事件の地元,群馬の地方紙。
この大きな事件を伝える新聞を作った新聞社の人間のドラマでした。

これは,事件がどうという話ではなくて。
あのとき,事件の現場と私たち読者との間にいた人たちの話で。
カッコイイ人間が描かれているワケでも,ただただお涙頂戴なワケでも,キレイ事が並んでるワケでもなく。
かと言って,重すぎないし,イヤーな話なワケでもない。
そして出てくる人たち全てに共感できてしまう。
社会の中で生きるのっていろいろあるんだよね,としみじみしてしまうようなお話でした。

描き方がイイ。
しんみり何かを考える暇なく,スピード感と衝撃と,あとはざわざわしたモノに包まれている。
でも,事件そのものについては記者たちの姿を通して描いて。
ちょっとワンクッションあって。
それが良いのだ。
あの人たちを通して感じる,事故やそのときに生きていた人たちを感じる。
どの部分を描こうとしているのか伝わる作品で。
見入ってしまいました。

スクリーンの中の人たちと同じように実は「クライマーズ・ハイ」状態だったりして。

堺雅人がとっても堺雅人でよかった。
目力が・・・。
あの役いいな。