759d0404.jpg昨日はPARCO劇場へ『SISTERS』を観に行ってまいりました。

長塚圭史作品。
たぶん苦手だ・・・と思っていた人。
というワケで初めて見たのですが,これがなかなかおもしろかった。
そして,わりと好きかもしれない。

お話は,タイトルだけでは見えない重なりがたくさんあって。
とてもとても,劇場内がシーンとしてしまうような,息が止まるようなモノでした。

ステージ上の人達は,自分の手が届かないようなところにいる人。
何だかとんでもないコトを言っている。
だけど見ているうちに,彼らが話していることは,意外に近いコトだと気付く。
そうするとグッと引き込まれる。

おもしろかった。
重かったけど,でもなぜか後に引きずる感じじゃなくて,素直におもしろかったと言えるのが心地良い。
作った人と演った人たちがイイのだな。

いろんな意味でおもしろい作品でした。

以下,覚え書き。
悪くない席だったけど,後ろの列に妙に息遣いが荒い人がいてヤな気分。いろんな人がいるんだ!と強く言い聞かせて集中した。がんばった!・・・夏は体臭とかもあるもんかのう・・・。

・古びたホテルが舞台。何を見て想像してたか忘れたけど,ホテルの一室ということに戸惑う。

・さらに,どういう話かわからなくて,かおるとみどりの関係に迷走。男性陣の思わぬ重要さにさらに困惑。

・でもだんだん繋がる話に息をのむ。

・最初のかおるのたたずまいや話し方が,?と思う。だけど,何か意味がある,わざとだ,と安心して見る。ウマイのだな。

・夫婦と親子と親戚と。関係をはっきり語らない間の思わせぶりなセリフたちに頭ぐるぐる。

・でも楽しい。

・場面転換が,「演劇」という感じ。過去と現在とか,過去の人とか,違う部屋とか,いろんなシーンが混ざりあうんだけど,その変化の具合いにだんだんはまっていく気がした。こういうのも,いやらしく見えないのがイイなあ。

・そして壊れそうなモノに触れていく。だんだんと。

・狂気には満ちていない,静かさを含む人間の姿に引き込まれる。

・そんな話か!「であってはいけない」

・かおるが語った「弱いこども」の話にドキドキする。いろいろ繋がってくる。そして,こんなモノを書いた人にドキドキする。すごいよ!

・父親とこどもの関係。人と人との関係。不安とか弱さとか,心にグサッとくる話。

・かおるとみどりと,妹と。父親と妻と旦那と。助けを求める人たち。でもどうにもならない感情に涙が出そうになった。

・親との関係とか思い出って,結局自分自身の心の一部を大きくしめてる気がする。愛情とか。

・ラストになぜかホッとした。かおるにホッと。あの人がああであったことが一番納得。なぜだろう・・・。

・松たか子さんがステキでした。どうにもならない自分と雲を掴むように闘う姿がよかった。歌声は好きでしたが,演じる姿も好きだ。

・それから・・・ああ大貫さんじゃん!ということで,おとーさんは吉田こーたろーさん。

・大貫@ガマザリ再だった。でも,弱さの感じが何かチガウ。すげーな,あのひと。

・場面転換もそうだけど,かなり初めて出会う演出を見ました。

・ラストはステージ上がたいへんなことに。でも,その音や光や視覚が重なって,ガツンと来た。苦しさが伝わる。手に汗握る演出でした。おもしろかった。

・カーテンコール,大変だよね・・・。と思いつつ拍手を止められない。そんなお芝居。

・SISTERSの衣装かわいかったなあ。みどりちゃんの青いワンピ。