日付変わりましたが本日はもう1本,『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』を観に行ってまいりました。

うーん,なんとも惜しい。
おもしろくなりそうな話なのになあ・・・。
映像も音楽も役者も,そしてストーリーも派手さがあって。
ワクワク感ある男前な映画なんだろうなーと思いました。

次々と出てくる人物は皆,それぞれ目力のある男前な強いキャラのある人たち。
また演じている俳優も,おお!という人たちがどんどん出てきてて。
お祭りですなあ。

ただ。
そのたくさんのキャラたちが点々と映画の世界の中に散りばめられているだけで,ひとつの作品の中での一体感みたいなモノがどうにも見えなかった。
敵だったり,味方だったり,武将だったり,民だったり。
それぞれ生き方は別々でも,ひとつの物語の中ではなんとなく向かう方向やチームのようなものや,それから全然違うコトやってたとしても似た雰囲気みたいなモノが見えると思うのだが,なんだかこの作品はそれが見えなかった。
秋月から早川へ,どどどどどーっと人の流れができているだけに見えてしまった。
なんとなく,勢いで進んで終わってしまったような・・・。
ひとつひとつがバラバラなのですなあ。

THE LAST PRINCESSと付いている,そのプリンセスが大きな存在と感じられないのがなあ。
なんとなく全体的に彼女に気持ちの方向が向いていてイイと思うのだけど,その辺が見えなかったのがまとまりのなさを感じた原因かも。

このプリンセスのキャラがどうも定まっていないように感じたのは気のせいだろうか。
ヒロインであることはイイと思うのだよ。
彼女がいなくちゃ話の展開はない。
でも,なんだかボヤーッとした描かれ方。
結局どういうプリンセスなんだ。

男前に登場したかと思えば,だんだん女の子になっていく。
いろいろ背負うプリンセスとして,こういう事態にもうちょっと1本筋の通ったものを持っていて欲しかった。
お城の中にいるんじゃなくて,外を,しかも敵の中を走っていくのだから,もうちょっとしっかりしてて欲しかった。
彼女に感情移入できなかったのが,私の敗因ですな。
百人のあの裏切り御免を背負っているなら,じいの言葉を胸に留めているのなら,それなりの男前さをもっと持ち続けて欲しかったなあ・・・。

ラストに向けて,どんどんモヤモヤの広がるばかりでした。
例えば,ちょっと似ている『アフタースクール』なんてこれよりずっと男前だった気がするなあ。

まあ見ていて,視覚的にはおもしろさの絶えない作品ではありました。
走って走って走って。
重みのある戦いがあって,スピード感があって,なんとなくゲームのように,敵が倒れていって,先へどんどん進めて。
でも,人が生きている感じもすごくあった。

ホントに惜しい。
ラストシーン〜エンドロールなんてもうどうでもイイと思えてしまうようなコトになってしまって残念だ。
誰にも感情移入できないままだった。
どこか何かひとつを,グーッともっと掘り下げて描いて欲しかったなあ。