0c6c3aac.jpgそして昨夜は,PARCO劇場へ『49日後・・・』を観に行ってまいりました。

うーん,これは感想が難しい。
お話とかお芝居がどんなとかよりも,ただただ笑った!ことがまず出てきてしまう。
もはや芝居だったのか,なんだったのかよくわからない。

いや,ちゃんとお話はあった。
シリアスなものが軸だった,らしい。
でもあんまりそれは大事じゃなくて。
考えさせられるとかジーンとするとか泣くとかでもなくて。
ひたすらあの人たちに,ステージ上で動く姿に笑わせられました。

そのままでしたな。
喜劇における彼らの一番おもしろいところを,それぞれ全てやったという感じ。
当て振りだなあという。
やりたい放題だもの。
次々とおかしいことばっかりだもの。
設定や話を変えても,全く同じようにおもしろいモノを見せてくれそう。
ホントによく笑いました。
楽しかった。

何かを考えてるヒマはない。
いやいや考える必要はない。
ただただ,次は誰が出てくるのー?という感じでした。
休憩なしの2時間があっという間でした。

以下覚え書き。
・オープニングとか,たまにバーンとくる勢いが気持ちいい。2つの登場シーンとも,ワッ!と驚いた。

・古い一軒家。縁側・庭あたりの感じに,2月に観た『二人の・・・』を思い出す。あれもPARCOで。今年3回目のPARCO劇場。そしてなんだか,座席とかハコの大きさとか声の通りぐあいとか,劇場内の雰囲気とか,演目とか,いろんなコト含めて好きな劇場。足がちょっとアレだが。(9Fなこととか)

・そんなことよりも,キャストがステキ過ぎる。おもしろくないワケがない。しかも演出まで・・・!

・一度見て好きになった人たちばかり。ステージにいるだけでうれしいのだが,ふつーの,ごくふつーのなんともバカバカしいことをやってる。しかもおもしろい。最高だ!

・「とある家の片付けをしている男たちと,何やら怒ってる女」みたいな感じの簡単なあらすじだけで楽しみにしていた気がします。

・こんなタイトルだけど楽しみだった。笑えると思ってた。

・で,ただただその通りだった。

・大和田さんの顔がぶるぶるってだけに爆笑。ああそういうのなんだな,とここでもう早くもおもしろいなと確信。ちーんのとこも。

・みんなそれぞれ何か抱えている・・・みたいなシリアスな現代劇にしようと思えば十分できるのだか,それをあえて深くしなかった。で,全て笑いに変えていった。潔さが好きだ。

・ケータイが!のシーンだって,指が!なシーンだって,彼vsにしてシリアスから離しちゃって。

・それが,彼らの仕事と状況に合わせてあってウマイ。明日朝早い!のくだりもうまく作ってあるのだなあ。そういうふうに話を持っていくのか!と。

・あれ?とあんまり思わずに笑いをどんどん入れていて,うまくできてる本です。ただ彼らがおもしろいだけじゃないのだ。

・何かでこういう部屋を片付ける話を観た気がする・・・。まあいいや。そういうところも見終わったあと気持ちがイイやあねぇ。

・キャストが5人だけってのもイイですなあ。男4人というバランスだけど,4人とも十分濃いし,お互い強いからいいバランス。

・この中ではなるしーが一番好きだ。狂気じみたモノも好きだが,こんな感じもイイなあ。ノリノリなのがたまらん。

・掘り下げてけばいろいろあるのかもしれないが,ただ笑っただけで感想を終わりにしてイイ気がする。

・ひーはーみたいな楽チンな楽しさでした。

※以下,はっきりしっかりネタバレ。

・雨戸の外し方が好きだ。バーンと明かりと勢いで。で,あのゴミだらけの血だらけの部屋・・・。キッチンへの入り口がゴミで塞がってる・・・。

・5人中4人も風呂入るお芝居なんて斬新すぎ。

・いやその前に,そんな状況になったときの姿が斬新。ゴキブリが体中に・・・!血まみれドロドロ・・・!そこまでやるかってので驚いた。ちょっと気持ち悪かったけど。二人は上半身裸だし。

・のぞきして,ふつーにすごい量な水をかけられるってのも・・・・。笑った。

・そんなんも含めて,なかなか体力使ってるお芝居なんだなあと思ったり。

・せっせと部屋を片付けてくシーンも実は大変だよなあ。

・さりげなくシャワー浴びてる姿がガラス越しにずっと映ってるのはシュールだ。休めばいいのに・・・って思っちゃったけど,でもあえてなのねぇ。

・大和田さんが社長だと,ふつーに騙された。

・物まねオンパレードはどーでもいいが笑える。あそこでふつーに古畑やらせるとこがスゴイわよ。

・加藤さん(違)が,壁から水が流れるのを見たりお母さん(怖かった。また出るんじゃないかとドキドキした。)を見たりしたのは,うーん,なんとなくわかるがうまく説明できない・・・。

・オチはちょっと微妙だ。もうひとり出て来て,しかもDVで,さらに指やらねぇ・・・。この際そこはたいした問題ではないけど,結構大変なお話でしたのねぇ。

・血を消したりまでする仕事なんだ・・・と驚いた。

・エンディングの爆音はなんだろう。最大を超えた音量。でもそれすらも気持ちがいい。

・今回は「劇団ウーロンハイ」旗揚げ公演だそうで。次回作のタイトルは,もうネタがつきてきた感溢れてました。(書けません。)