昨夜,ずっと楽しみだった作品『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』を観てまいりました。

お・・・おもしろかったー。
原作の雰囲気そのままの,バカバカしさと暖かさが詰まっていて,思いっきり弾けていて。
笑ったし,号泣もした。

悪知恵の働く高校生たちの楽しいいたずらと,本気でやり合う駐在さんの姿と,
それから優しい物語。
パーッと気持ちが明るくなって,なんだか元気が出る作品です。
オープニングのシーン。
原作を知っているので,もう,ママチャリたちの姿が見えただけで爆笑。
始まるよ〜,くるよ〜,あれだねー,と。

何をして,どうなるかは知っている。
それがものっすごくおもしろいことも知っている。
それだけでもう笑える。

たくさんのいたずら。
駐在さんの応戦。
それから,ママチャリたちの高校生活と,たくさんの登場人物たちと。
ぼくちゅうの物語がパーッと頭に浮かんで。
ワクワクしてしまって,もう楽しい。

そして,スクリーン上には,そのままの世界が広がっていて,それがどんどん広がっていく。
おもしろいのだ。
いたずらを知っていてもおもしろい。
原作を読んだときと同じ「おもしろい!」をまたここで味わえるんだな,と思うと嬉しくて。
拍手を送りたいくらい笑いながら観てしまいました。

CGらしいCGを使って,フィクションにちゃんと作ってるのも,イイのですな。
走っちゃってるから,一緒に何も考えずに笑える。

捕まった!悔しい!じゃあ今度はこれだ!
という余計なことを挟まない勢いとテンポも良くて。
しかもそれが高校生らしい抜けたいたずらで。
ちんどん屋とか雑巾なんて,ひどすぎるけどそのひどさが緩くてホントに笑えるのだ。

そのあたりもうまく映像にしているところが良かったです。
ただもう突っ走る映画。

で。
そこへあの,グッと来るお話を差しているのです。
これまた話を知っているだけに,西条くんが切り出したあたりですでに涙が出てしまいました。
それからもうラストまで泣きっぱなし。

やはり河原でのあたりがピークになります。
だってその後を知っているのだもの。
「お前たちが上げる必要はない!」に,やられるのです。
そして屋上のシーンまで嗚咽になるくらい泣いてしまいました。

あったかいのだ,ぼくちゅうは。
出てくるキャラが皆,不器用だけどあったかいのだ。
ふつーに考えてどうだろうというコトもあるけれど,それはそれ。
これはぼくちゅうの世界のお話で,あの街の高校生と駐在さんと街の人たちのお話で。
なんだかんだ言ってあったかい人たちの物語。
結局ステキに描かれてしまう登場人物たちなのだ。

バカバカしさに笑い,あったかさにシンプルに涙の出るお話です。
こういう映画は好きです。
これくらい,わかりやすい映画もイイのです。

楽しかった,ホントに。

ちなみに田舎町のお話なので,そんなに時代は感じさせられないのですが,いちおう1979年のお話。
車が古かったり,場面転換で昔のいろんなCMが入ったり,当時の流行の曲(真子さんの曲も)なんかもかかったり,とほんのりレトロ感がありました。
そこまで入れる必要があるのかはナゾですが,うーん,こういうイタズラや駐在さんの姿を描くには,時代があった方がリアリティが出るのかなとも思います。

さて,駐在さん役は佐々木さん。
最近の髪型はあまり好みではないが,それは置いといて。
表情や声,話し方,堅くも柔らかくも見える微妙なところが良くて好きな役者さんです。
もう,熱い駐在さん役にぴったりなのだ。
笑わせてもらったし,泣かせてもらった。
恐い駐在さんながらも,あったかさが伝わるのだ。

駐在さんの奥さん役の麻生さんも好きな方で。
あの声が好きなのですな。

それから,小さなミカちゃんがまたかわいらしい子で。
ちょっとだけ設定をシンプルにしていたけど,「ママチャリ」と彼らを慕うミカちゃんがもう・・・。
いたずらの助けをしたり,病室で楽しみにしている姿がかわい過ぎました。

それからそれから・・・。
ママチャリくんも,親方も,お母さんにも,もちろんたっぷり笑わせていただきました。
(たまねぎシーンはたまらん好きだ。)

ああ,センセー役は森崎さんでしたな。
最初のシーンから飛ばしっぷりがスバラシイ。(坂井さんもすごいけど。)
破壊力のあるキャラでしばしば登場しますが,どれも「おまえたちー!」のリーダーそのままで。
笑った。
でも昔のセンセーっぽさや胡散臭さがこれまた,こういう作品には欠かせないちょろいセンセー役にはまっておられました。

思いっきりだ,もう!と笑った。
(パーッと来て帰っちゃうシーンが好きだ。)

しかし・・・駐在さんとのツーショットがございましたが,バランスの差が・・・。
これまたすばらしい破壊力でしたな。
(この方もそういうとこ含めて,あったかい雰囲気たっぷりなんですよなあ。)