909ce3cc.jpg昨日は渋谷PARCO劇場に『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』(再演)を観に行ってまいりました。

とある総合病院の夏の出来事のお話。
それぞれ病気と心の苦しみを抱えた入院患者たちが出会うのは・・・。

ガマザリはすごいタイトルの作品ですが,ポイントはMIDSUMMER CAROLの方でして。
後藤ひろひとさんの書いた,楽しく笑って切なく嬉しく泣ける,あったかいお話なのでございます。

昨年いろいろ演劇のDVDを観ていたときに,この作品の初演も観まして。
同じ大王&G2&かたぎりじん&やまうちたかやーの『ダブリンの・・・』よりも泣いたし,好きな作品でした。

その再演。
お話の内容はすでに知って(ツボなシーンもたくさんあり。)ますが,キャストはやまうちたかやー以外一新されたし,新しい演出でと聞いていたのでワクワクしながら観に行ってまいりました。

うーん,同じ台本でもだいぶ印象の違う作品ができるものだなあと思いました。
登場人物のキャラも,台詞もギャグも,セットもほぼ同じなのですが,長くしてあるシーンがあったり,減らされてることがあって。
で,なんだか初演よりも寂しさや虚しさのようなものをより強く感じたのです。

なんだろう。
泣けるんだが,気持ちよく号泣するという感じではないのだ。
ため息とともに涙が・・・。
そんなお芝居でした。

楽しくて,いいお話で,とても好きだというのは変わりませんが。
何が違うのかまたじっくり考えます。(ああ,違いが悪いとか初演がよかったとかそういうコトではないんですが。)

以下ちょっとだけ覚え書き。
・あっ2階がない!と思ったら,なるほどー回り舞台でした。扉なんかもうまく使ってあったり,浩ニの家の感じもよく(ガマはそんなに印象的に使わなかったのですなあ。それから‘木の箱’の置き場がふつーだ。),好きなセットです。

・浩一二はイメージどおりの。父さんの方はただただ走っていただいたらイイと思っているので,大きく大きく!ただ息子さんはもう少し・・・。ガマザリ衣装が良くなってましたな。あの触角引っ張られの顔が観にくい席で残念でした。(ちなみに。ああ,この人ハンサム2だったなあと今さらながら思った。キモくて爽やかだった。)

・りゅーさんのじゅんぺーが!のシーンが長くて,泣くを通り越して吹いてしまいました。(大貫の方は泣きます。)今回は更にアホな人になっちゃって・・・。落としたあとは飛ばしてますなあ。やはりあの人好きですわあ。ストラップがネックレスになってましたな。パジャマは地味だ。

・初演の大王のタニシくんはインパクトあり過ぎてイメージが出来上がってしまっていたのですが,ちょこちょことしたのも悪くないかと。

・パコちゃんは,あのコの病気は,あの年齢ならどしたら良いのでしょうなあ・・・とずっと考えてる。

・先生の声の通りと良さに驚き。もともといいキャラ先生なんですが,溶け込んでる感じが良いですなあ。あの笑顔も。そういえばガマザリ中に地味に滝田さんを呼び間違えてたなあ。

・光岡のあの口調は違和感なくてよかったよ〜。ガマザリ衣装がかわいらしい。

・チームざりがに,怖すぎ。強烈です。

・やはり,消防士は強いだろう?のシーンが1番涙が止まりません。ケンシローのことは知らないが,光岡はカッコイイ。