『ジャンパー』(先行)を観に行ってまいりました。

おもしろかったですな,これは。
あのスピード感と,ドンッという衝撃のある映像の揺れ。
映画館で楽しい時間を過ごせたなあ,と思えるエンタメ映像でした。

1時間半弱の短い作品。
端折りすぎなんだろうなあというくらい,かなり飛ばして話を進めてますが,それはそれでイイかなと思います。
あんまり,何でだろう?とかこれは何だ?と思うことがなかった。
そういうコトなんだなと想像できる範囲なんだと思う。
で,それはたぶんそんなに気にしなくていい。
・・・楽しむのは複雑な設定ではなく,ジャンパーって人間の姿なのだな,という。

瞬間移動する人の話,というより,その人たちがいる世界の話。
かなりアクション主体のお話でございます。
まあもう,とにかく飛び続けるという。
その映像の作り方が,多彩で良かった。
シンプルにスマートに移動するのではなく,いろいろ。
いろいろです。
そしてそれが良い。

その中で話を進めて。
そのおかげで都合よく話を運んでるように見えない。
勢いと衝撃に,考えるヒマをあまり与えず,そう行くか!と展開していく。
「人質」辺りも,うまく設定を広げましたな。

スケールと勢いでやり切った作品。
あっちこっちジャンプし,その映像の切り替わりと衝撃がおもしろい作品。
一個ずつ見てくと,うーん,東京のシーンなんて東京じゃなくてもイイというか,むしろいらない。
でも,あの車を走らせる感じは,こういうモノが見せられるんだなあというおもしろさがあって良いです。

お話・・・確実に今後話が展開します!という作りでした。
ボーンシリーズみたい。
主人公に,まわりが迫っていく感じ。
今回は導入部で・・・うーん,どうにでも広げられるように作ってありましたな。
お話も,ジャンパーそのものも,パラディンの力も。

なんとなく後半はとりあえずとりあえず・・・という話の進めた方で,これを1本完結の作品として観るには中途半端かもしれない。
序章だと思って観るのが良いでしょう。

まあモヤモヤするほどでもないし,映像の派手さもお腹いっぱいになるしイイのです。

そうそう,ジャンパー仲間は,りとるだんさー(懐かしい!)のジェイミーくんでした。
デヴィッドというキャラがいろんな意味で幼くて。(確実にあなたはたくさん傷つけてますよー。)
だから,それに相対する彼の役(名前忘れた)はカッコよく見える。
なかなかハマっておりました。
デヴィッドがどうにももどかしい感じになってしまうところで,バンッと彼がやってくれる。
その勢いが良かったです。