もう1本,『ウォーター・ホース』も観てまいりました。

少年が主人公。
たまごを見つけ,不思議な生物と出会い,こっそり飼いはじめる。
自分が見つけて育てた大事な友だち。
でも・・・。

そんなおなじみのお話ですが,きちんと作られた作品でした。
少年のキャラクター,古い小屋,大きな湖と自然。
不思議な生物,いろんなオトナ,犬。
そして,戦争という時代と,軍隊と大砲と・・・。

そんないろんな要素がしっかり描かれていて,それがうまく重なっている。
どれも大事なパーツで,ちゃんと活かされています。

ファンタジーらしいシーンがあり,人間との悲しいシーンがあり,それによって変わっていくシーンがあり。
少年と海獣のシーン,少年と母親や少年といろんなオトナとのシーンがあり。

いつしか少年に共感し,でも一方でオトナの気持ちもわかり。
そして涙する。
感動する。

描き方が無理なく,だけど観飽きたなーと思ってしまわない映像で良かったです。
ダラダラと進まず,中盤でジェットコースター的な映像を入れていて。(ふつーにワクワクしてしまった!)
だんだんと物語に惹き込まれて行くのです。

どれもウソっぽくないのがイイのでしょう。
ウォーター・ホースをはじめ,いろんなオトナの姿がイイのです。
怯えるクルーソー,子を想うお母さん,ただの男である大佐,傷を背負うルイス・・・。
お母さんと大佐,大佐とルイスのやりとりは,ファンタジーにしてはオトナ過ぎますな。

少年を想っても,彼らを想っても切ないのです。
それぞれの気持ちがよくわかるよー,という。
大人も楽しめるファンタジーかも。

後半は,ボロボロと涙が止まりませんでした。

このお話,回想話として語られています。
その形がイイのか悩みましたが,聞いている2人の表情がさらに涙を誘ったので,良しとしよう。