『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(試写会)を観に行ってまいりました。

隙の無い映画。
そんな風に思いました。

どうだ文句あるか!という勢いで,次々としっかり作りこんだモノを見せられる。
ここでは女王ってのはこんなだろう?
こういうところで,こんな表情やセリフだろう?
ここではこんな衣装,色にしてみたけど,どうだ!
このアングル,この撮り方で完ぺきだろう!
こんなシーンも必要だろう?
こんな前半にして,ここから展開させる描き方はイイだろう!

ひとつひとつのシーンに,ここはこうだからこうしました,という説明がついていそう。
こうするのが一番でしょう?と言われているみたいなのです。

それは違うだろう,と突っ込みたくなるようなモノがなかなか無い。
完ぺきです,それでイイんだと思います・・・と言うしかない。

その勢いにちょっと引いてしまいました。
素晴らしいというより,かえって穴が見えなくてつまらないなあという。
画面に釘付けになりつつも,ふと,あー正統なところを狙ってるなあと思ってしまったり。
でもそれがこの作品なのかもしれない。
女王という存在であるエリザベスがそういう人なのかもしれない。
この映画の中でのエリザベスはそうなのだ。
キチッと女王なのです。

ケイト・ブランシェットがはまり過ぎです。
声とか,表情とか,仕草とか,もうなんとも言えないほどでした。
女王らしさ,女性らしさ。
どちらも素晴らしく。
圧倒されました。
このヒトってスゴイのなあと,作品の中のではなく,本物の方にふと興味がわくほどでした。

それからもうひとりの女王を演じたサマンサ・モートンも,これまた素晴らしく。
その姿が映るたび,どんどん大きくなっていくのにこれまた圧倒されました。

わかりやすく,そして実に堅く作られた作品でした。

決して,お話が堅いワケではないのです。
エリザベスという女性,そしてこの時に起こった出来事をわかりやすく描いています。
華やかなシーン,暗いシーン,目を背けたくなるようなシーン,派手なシーン・・・いろいろ盛り込まれております。
飽きていられません。

ただ,隙が無さ過ぎるという。

この作品は,とにかくできるかぎりでかいスクリーンで観るのがイイかも。
少し見上げるくらいの位置で。
とにかく圧倒されるのです。