今日は2本。
ふたつめは『陰日向に咲く』を観てまいりました。

うーん・・・。
うまくまとまっていなかった気がします,全体が。

全く違う人たちのお話で,でもその心の奥のほうとか,ある部分がつながっていたりして。
そういうのを感じるお話。
だけど,なんだか全然そういうところがうまく繋がっていない。
テイストの違う,いろんなお話を繋いだだけに見えるところがありました。

お話自体はイイのですがねえ。
雰囲気が違うのですな。
全然違う話なのは良いのですが,なんというか,それぞれに漂う雰囲気は一緒であって欲しいのです。
どうってのはうまく言えないのですが・・・。

お話の繋ぎはそんなに悪くなくて,ぶった切られはしないんだけど,うーんいろんな人たちが作った別々のドラマを同時に見ている感じ。
オムニバスとしては違うかなあ。
なんだかなー・・・。
後半はドラマで。
「お話」をちゃんと描いていて。
泣けるのです。
悲しいのです。
こういうお話なんだなと入り込める。

だけど,そこまでがどうもバラバラ過ぎて。
そういう話なんだけど,でもそれにしてもどうだろうという,雰囲気の違い。
構成の問題だけではないと思いますが,うーん,それぞれの話が中途半端なのかなあ。

シンヤや鳴子の話を掘り下げすぎていて。
で,モーゼやみゃーこの話がなんだか深くも浅くもなく。
(その中間のお父さんはイイんだけど・・・。)

何が良くないのか。

シンヤはすごく感情移入できるのに,なかなか他のキャラクターの意味がわからない。
ラストでそれは解消されるのに,それでもなんだか納得できない。
どうもなー・・・なのです。

映画じゃなくて,何話か別々のドラマにして欲しいと思ってしまう。
原作の形を,もっとうまくオムニバス作品にできたらよかったのになあ。
みんな良いキャラのヒトたちで,おもしろい話なのになあ。

そうは言っても,ラストに向けては泣きました。
それぞれの「お母さん」の想い,シンヤの家族に涙が出ました。

「お母さん」の手紙にはホントに泣けますな。
辛すぎる。
「聞かせてください。」
もう涙が止まりませんでした。

それから,並んだシンヤとお父さんの雰囲気も良かったです。
じんわり,ホッとしました。
お父さんが,イイのだなあ・・・。

原作で読む物悲しさと,この映画で感じる悲しさはちょっと違いました。
イイのですがね,この映画のも。
だけど,ちょっとうまくいっていないつくりでしたな。
もったいない。


宮崎あおいちゃんはホントにかわいらしいひとで。
あの声としゃべり方が結構好きです。
うっかり見入ってしまう。
だから前半でも,鳴子のシーンだけはすごく引き込まれました。

岡田くんはこういう,どうしようもできない想いを抱えているようなもがく男が合いますなあ。
ぶっさんを,久しぶりに観たくなりました。

あー,雰囲気と言えば。
漫才の相方の若かりし頃と現在がアレなのはどうなんだろう。
この2人がどうも映画の雰囲気とはちょっと違うかなあと思いました。
どっちの役者さんもイイのだけど,2人の違いや,映画との雰囲気の違いを感じてしまいました。
それぞれのキャラとかは,独立してみればイイのですが・・・。

お父さんも,それぞれのお母さんも,ゆうすけとみゃーこも良いのですがなあ。
やっぱり,まとまりがなあ。