qqq先々週の東京での観劇は3つでございます。
17日夜に新宿紀伊國屋ホールで観たのは,RUN&GUN Stage『ブルーシーツ』。

ネットカフェから,高架下に居場所を移した,家に帰らないワカモノたち。
バイトをして,皆でお金を管理しあって生きている(日々を過ごしている)。

ある時,テレビの取材があり,ちょっとずつ見えてくるワカモノたちの事情と想い。
そして,暖かく感じる居場所も不変ではないようだ。

ちょっとマジメな,楽しいとか幸せとか哀しいとかそういう類の感想は書けないようなお話。
これでイイのだ。
これがイイのだ。
こういうモノなのだ。
そんな風にはっきり何かを示すようなお話ではなくて。

こんな事情,想いを持った人間がいる。
生き方,考え方,選択にこういう形もある。

ずっとシーツの中にいるのもイイかもしれないけど,どうだろうね。
そんなお話。(だと思った。)

なんだか,自分がもうワカモノではないのだなあと感じました。
そのせいかちょっと感情移入が難しかったかもしれません。
カジさんやテレビ局のオトナの方から観る方が楽かな,と。

もがいてしまうのは,たぶんいくつになっても変わらないのだろうけど。
ハグを暖かいと思うのも変わらないのだろうけど。

ちょっといろんなコトがめんどくさくなってるのも,オトナかなあ。
でも,形はいろいろかもしれないけど,自分で生きようとに必死なのもオトナかなあ。
カジさんというヒトの方がワカモノたちと違うのはそこなのかなあと。

そんなことを考えてしまうお話でした。

ぐーっと舞台に惹きこまれるというより,一歩引いて見てしまうような感覚もあって。
そうなると,ちょっとワカモノの人数が多かったかなとも思います。

濃いキャラばっかりでも現実味が薄れてしまうのでしょうが,削っても良かった気がするのですな。
どうにもハグくんに感情移入し辛かったってのも,それを余計に感じさせたかなあ。
ぼやぼやと,この子たちはどうするんだろうと思いながら見ていて。
それぞれが気づいたら少し動いていたようだ・・・と,ついていけなかった部分もあったのです。

まあそういうお話だと言えばそれまでですが。

ただそれぞれのキャラクターは悪くなかった。
あのキャラそのままで,全く違うお話をしたらおもしろいんじゃないかと思ってしまいました。
あの場が劇団の稽古場だったりとか。
あんなだけど,キメるところはキメるんだというような。

役名を忘れてしまったのですが,ドラム缶か何かにはまっていたテレビ局のワカモノと,三輪車イスを渡された小さいワカモノと,おもちゃで戦いをしていた暗いワカモノが印象に残っております。

あー,ドラム缶の彼が,ダンスシーンではものすごい良い表情で楽しそうに踊っているのが印象的でしたな。
彼だけがニコニコと。
役柄がそういう感じではなかっただけに余計に。

このいきなりのダンスシーンとか,こんな雰囲気のお話だったけど,わりと笑えるシーンもあり。
くらーくどんより生きているワカモノの話ってワケではないので,ね。
さりげなく,思わず笑ってしまうようなちょっとしたシーンやセリフが入ってて,その辺はお芝居を崩してなくて良かったです。

それから,他2つの作品が大きな箱だったので,この小さなホール・舞台でのお芝居は,これまた違った感覚で楽しめた気がします。

ステージから客席まで長方形の劇場内。
ステージいっぱいに組まれた高架下のセット。
このぎゅうぎゅうな感じが,グレーの彼らの居場所の雰囲気と合っていて良かったかなと思います。

もうちょっと短くて,もうちょっと誰かには強く感情移入できるようなお話だったら良かったかなあと思う作品でございました。


おまけで,ちょっと申し訳ない話。

この日まで,RUN&GUNてのがグループ名だとも思っておりませんで,実は何も知らなくて。(一体何だと思っていたのやら。)
物販などをチラリと見て,なるほど・・・とちょっと知る。
そしてラストに4人が出てきて,「おお4人なのか!この4人か!あの人は違うのか!」なんて思っておりました。(もう忘れたけど!)

で,公演後劇場出口で,ハイタッチをしておりまして。
公演毎にメンバーの中から抽選で2人が選ばれてやるそうで。

仕切られたところに立っていて,順番が来るまで誰かはわからない。
そんな状況でひとりならまだしも,2人ってのは,何を言えばよいのかわからないし,名前すらわからないのに行ってはいけないような気もしまして,パスさせていただきました。

ごめんなさい。