『Little DJ 〜小さな恋の物語』を観に行ってまいりました。

うーーーーん,どう感想を書いていいものか。

ひとつのお話としては,イイのですな。
映画の題材として,ドラマとして。
泣けそうだもの。

そして,どんなお話だったかと思い返してみても,涙が出る。

小さな病院の,毎日お昼に聴こえてくるDJの存在。
なんだかんだ言いつつ,楽しみにしている病院のひとたち。
聴こえなくなると寂しい。

それから,なかなか面と向かって言えないこと。
「寂しい」と言えばイイだけなのに我慢して言えない,という告白。

でもどうだろう。
これが映画になるかっていうと,どうだろう。
どういうところに強い想いを持っていけばイイのかなあ。

淡々としているわけではないのに,ドラマ的な盛り上がりもあるのに。
うーん,なんだか薄い印象の作品でした。
イイのだよ,パーツは。
LittleDJ太郎くんの話も,病院のひとたちの話も,小さな恋の話も,ラジオディレクターの話も。
太郎くんもたまきちゃんもかわいらしい。
お母さんとお父さんの気持ちも伝わるし,病院の先生や看護士,それから同じ病室のヒトたちもくんにとってステキな大人で。

それに泣けた。
みんなの心を癒す,ラジオ放送に。

マイクに向かって話す太郎くんを思い出しても涙が出る。
神木くんもイイ表情だったし,太郎くんもかわいい存在。
短いラジオ放送だけど,みんなが楽しみにする気持ちがわかる。

それから,病気と向かう人たちの姿も胸がキューッとなる。
病院のみんながラジオに耳を傾けているシーンがあって。
その中で若先生が頭の後ろで手を組んでいるんだけど,最後にふっとそのまま頭を抱えるような感じに少し腕が動いて涙を堪えていた姿が一瞬映って。
それには,ぶわーっと涙が出ました。

ああ,若先生ってイイ役だなあ。
大先生もイイおじさんだけど,たぶん大先生と同じように,いつもどんなときも笑顔でいてくれた若先生は,ステキだと思う。

まあ先生としての存在だけだから,悪く描かれるコトもないんだけど。
太郎くんを心配し,応援しているオトナなワケだから。

うーん。
そういう感じの映画かなあ。
誰かが悪いとか,イヤな気持ちになるようなコトをすっぱり切り取ってしまったドラマ。
そういう意味では淡々と。

あー,この人もなんだかイイひとなんだ・・・。
太郎くんにとって,さりげなく力になってくれているステキな大人がふわふわと周りにいる。
夢のようなふわふわとした時間を,時を追って描いている。
日記や小説を辿るように。

そんな感じかなあ。
映画館のポップコーンなんて,その典型だな。

全体的に,どうも物足りない感じがしました。
いや・・・物足りないことはないのですが,よくあるシチュエーションの繋ぎかな,と。
それが悪いワケじゃないけど,つまらない。
こういうシーンって来るよね!っていうのを嬉々として入れているようで,観ているこちらはちょっと引いてしまう。
そこまでいろいろシーンを入れるのなら,見たことのない視点から描けないのだろうか。
こういう邦画は苦手なのです。

文章と映像は違った頭の使い方をするので,余計なことまで考えてしまう映像ってのは難しいのですな。

それでも泣いたのですが,ね。
なんだかんだ言って。
観終わって,劇場の階段降りながらまたボロボロと,車を運転しながらボロボロと泣きました。
何にだろう。
何かにこみ上げてくるものがありました。

こういうのも,好き嫌いは別として,イイ映画というのかもしれないですなあ。
そしてこれは結局,中学生の恋の物語なんだな。
DJとか病院とかに惑わされているけど,小さな恋の物語なんだな。
そう思うと,また観方も変わるのかもしれない。

ちなみに。
実は,若先生をやっていたNACSの佐藤さん(この作品ではまだ佐藤さん。)が好きで,これを観に行ってきたのです。
さわやか先生だけど,髪型が・・・いや仕方ない。