Coast To Coast

そうか！そうなるかーという最終回でした。
もうあれでママ話は終わったと思ったのに・・・。
でもこの結末は納得。

佑樹くんの，ママとあゆに対する気持ち。
あゆ自身とあゆの佑樹を理解する気持ち。
それからてっちゃんの，あゆと佑樹に対する気持ち。
みーんなよくわかる。

だから，この結末はすっきり。
あゆの「後悔したくない」っていうのが，正しいんだろうなあ。
（もちろんキツイけどママの気持ちもわかる・・・。この人の今後に全てがかかってるんだけど。信じるしかないんだけど。それはラストですっきりするんだけど。）

あゆが，ホントに頑張った日々だったんだなあと改めて思う最終回でした。
人に優しく，好きな人たちのことをすごーく考えて，自分を明るく見せて，グッと堪えてがんばっちゃって。
あゆを見ているとすごーく胸が苦しくなる。
そんな女のコでした。

言葉づかいを直されたり，幼稚園でちくりちくりといじめられ浮いた存在になったり，周りから見るあゆは暴れん坊ママ。
だけど，周りの人の方が十分暴れん坊ママです。
あゆちゃんが一番大人なのかもしれない。

周囲に合わせたり，自分も人も諭して無理矢理納得してみたり，家族が見えてなかったり。
そういう人たちも苦しいけど，周りの人のことを考えて最初に耐えようとするあゆが一番苦しそう。

最後に抵抗したてっちゃんや，自分の気持ちを素直に言うママはワガママで。
あゆは気持ちを殺して，でも違うところに無理矢理じゃなく素直に気持ちを持って行って。
イイ子だなあ。

そのあゆちゃんと，同じように周りを感じる子どもたちの姿に涙したドラマでした。
毎回ラストは泣けてしまうんだもの・・・。

たま〜に，すっきりしない会話をしていて。
相手の言葉を受けての返答なのかよくわからないとか，さっき言っていたことはどう納得してそうなるのとか，その言葉を言い切ったらもうイイのかそれに対してそんな返しのみでイイのかとか。

例えば，佑樹がお弁当をいつも残して来たワケを言ったシーンは，もうちょっと何かないのか！？と思いました。
これからは食べようねと伝えるのが，それだけ！？という感じで。
佑樹のあの気持ちは，あの考えは，どうやって解消されたのか？
死んじゃうから佑樹はこれから食うのか？（違うってのはわかってます。）

うーん，私の頭がからっぽなのか・・・？

毎回イイお話が続いて。
幼稚園児がこんなことをこんなにいろいろ考えているんだなーと驚いて涙して。
楽しいあの一家に笑い，頑張るみんな涙し。
良かった。

だけど，ひとつのセリフやシーンのために全てを繋ぎ合わせたとかそこまで走ったとか，そんな感じですっきりしない展開や会話がちょこちょこあったのが残念。
あゆちゃんや佑樹くん自身のことはすごく力を入れて描いているのに，周りを包むものがちょっと薄かったかなーと。

そうそう，結局最後まで，あゆがなんでてっちゃんを選んだのかがよくわからなかったし。
てっちゃんがあゆを選んだのはわかった。
てっちゃんのイイところは何だろう・・・。

てっちゃんという人は悪い人ではないんだけど。
（初っ端からウソをいろいろついてしょーもない旦那っぷりばかりだった頃はどうしようかと思ったけど。）
あゆを想ったり，佑樹を想ったり，男3人のひとりとしてキャラは良かった。
だけど，あゆがこの人のどういうところを・・・と考えるとナゾですな。

ついでに，小南家のキャラの定まらないパパさんもナゾでしたな。
いるのか，ああいう人も。
私が知らないだけなのか？理解できないだけなのか？

ま，好きな俳優さんたちの出ている作品は見ていて十分楽しかったです。
NACSさんおふたりとも，相変わらずのブサイクっぷりが笑えて。
（大泉さんの北条に対する顔とか，困り顔良かったです。）

それから。
昔からなんとなく同世代だから気になる女優さん2人の姿に，自分の年齢を感じて。
主演の女優さんは，うん，キライじゃない。
イイ表情する人です。
そして，アフロ佑樹くんは，ホントにかわいかった。

こういうドラマは，まあ楽しく作って楽しく観ることで完結すればイイのかなと思います。
2週に渡って『ナックスハリケーン』が披露されたのは衝撃でした。

さて。
1月からの同枠は，いくたくんが出ます。
あの作品は映画で見たのですが，イマイチ話がおもしろくなく・・・。
俳優さん（蒼井優ちゃんとか堺雅人さんとか）や，映像，作品全体に流れるふわーっとした雰囲気は良かったのですが。