先週の日曜には,『HERO』を観に行ってまいりました。

ドラマに関しては今さら言うコトもないかと思いますが,この久利生流というか,このとにかくとんでもなく地道に納得の行くまで諦めないで仕事をするちょっと変わった男っていうのがおもしろいワケで。
事件そのものよりも,事件の真相を見つける過程の信じられないほどの細かい捜査,そしてその過程の後に見つけたモノ・瞬間が,気持ちの良さを感じさせるワケで。

それに加えて,個性豊かなキャラが溢れているのが楽しいドラマ。
あの中では「うえだっ@とりっく」さんが特に好きなのですが,それを抜きにしても,誰が画面に映っていても楽しい作品。
みんなのクスッと笑えるおとぼけっぷりは何度観ても良いのです。
検事と事務官,検事同士,検事と被疑者と事務官のやり取り・・・。

それにしてももう6年も前のドラマだったとは・・・。
久利生検事,雨宮事務官,城西支部の面々,皆相変わらずで何も変わっていない。
城西支部もあのバーも変わっていない。
でも色褪せないドラマ。

今映画化で,こんなにワクワクできるのはスゴイよなー。
期待通り楽しかったです。
今回は,久利生の相変わらずプラス,周囲がグッと久利生寄りになっているというコトが描きたいことのひとつなのかなあと思いました。
彼を認めるヒトたちがどんどん増えていて,皆なんとなく久利生という男へのある種の憧れを抱いているのが感じられる。
「あいつ,おもしろいよなー」と皆が思っている様がほんわかと感じられる雰囲気の作品でした。

初めて裁判シーンを主にしてみたりと,映画らしい大きく出たストーリーではありましたが,それでも変わらないモノは変わらず。
映画だけど,やはりそのままテレビドラマを観ているような感じ。
それが悪いというワケではないし,まあイイんだけど。
どういうカタチにしろ,この作品は好きですから。

韓国行きなんてホントに映画版らしいお祭りですかね。
楽しいシーン満載でしたが。
わざわざなぜ韓国・・・とふと疑問。

で・・・。
うーん,大きな作品にしちゃったからか,ちとムリして作り過ぎてるような気がしたところもありました。
予告編などでも流れていましたが,「人の命の重さを知るための裁判云々」というセリフはイマイチしっくり来ないセリフで。
というか今回の久利生のセリフには,時々意味不明なモノが登場したように思います。
なんかカッコイイこと言っているようだけど,唐突だったりちょっと足りなかったり,何が言いたいのかイマイチよくわからないものがあるような・・・。
彼の性格というか,ひとつの信念は伝わるし,そこに繋がるセリフを言っているような気はするんだけどなーってのが。

だから結局,婚約者の彼女は必要な役だったんだろうかという疑問も湧く。
「命の重さを・・・」と久利生が言うくだりのところが,あんまり伝わって来なくて。
毎朝通った久利生のあそこでの訴えたかった気持ちはわかるんだ。
だけど,あれが法廷内の人たちに伝わったようにはあんまり思えなくて・・・。
すごくイイシーンのはずなんだけどなー。
で,結局久利生の言いたいことを言うのに,もしかしたら婚約者なんて劇的な話なんか必要なくて,ただ被害者ひとりの存在だけで十分なんじゃないかと思ったり。
というか,それだけで強く訴えるような男だと思ってるんだけど・・・。

どうも,中途半端な気がしました。
この作品は1時間がちょうどイイのかも,やはり。
それから,映画と言われたら映画として観ようと思ってしまうんだけど,やっぱりドラマの映画化っていうのはドラマを観ているという前提で観るモノで,で,普通の映画とはまた別のジャンルのものとして観なければいけないかなー,なんて。

ムリしていろいろ詰め込んでる感がツライ。

そういうワケで,ラストシーンは微妙ですな。
誰かがイイ!と言っていたけど,あれは求めていなかったような・・・。
その一歩手前で十分でした。
今後もあって欲しいと思うから,そう思うのかなあ・・・。
まあ大したことではないです。

えーと・・・。
もうちょっと書きたいことを書いておこう。

滝田さんが穏やか過ぎて,ズルイと思いました。
この方のこういう感じの役(年老いていたりとか)に弱いんだなあ。
ハラハラと儚げに口からこぼれ落ちるようなセリフの吐きかたに,溶けそうになるんです。
声が好きなのかなあ・・・
そうそう「山口の事件」,見たはずなんだけどちっとも内容を思い出せないのが悔しかったです。
おさらいしてからにすれば良かったです。(昨日ドラマを見て,滝田さんに納得。)

うえだっ@どんとこい自身の裁判は,あの始まりから一体どういう流れになったのかかなり気になります。
ウザイッの娘はどうしたんだ・・・。
最初のきっかけとなった検事ではあるけれど,裁判やら久利生の言葉やら,微妙に彼がヒューチャーされていたのは何でだろう。
ナゾの存在。

松さんはあんまりショートはかわいくないなあ。
6年という年月があって成長してもう何歳かになったって考えれば,まあイイようにも思いますが,個人的にはドラマのときの方が見た目のかわいらしさは良かった。
好きでした。

と,まあいろいろありますが,やはり大好きなHEROのキャラの皆さん。
悪く無かったです。

他にも,何人かの俳優さんたちがちょこちょこと顔を出していましたが,古田新太さんがあまりにステキな役で笑えました。
もう一回映って欲しかった・・・。
にしては,今回の被疑者があまりにいかにもな男でがっかりでした。
金髪はないだろうよ。


そうそう,400席近くある大きなスクリーンで観たからか,異様に音がでかいように感じました。
音楽,セリフ,物が落ちたりする音・・・慣れればだんだん良くなってくるのですが,始めの方ではしばらくビクッとなってしまう音がチラホラ。
テレビで聞きなれた音を劇場で聞いたからかなあとも思いましたが,そうでもないよう。
大きすぎるスクリーンも考えものです。
でも大きすぎるスクリーンにドアップで彼らの顔がいくつも並ぶのも,なかなかおもしろかったけど。