土曜なのに,全く客がいない・・・6人しか・・・。
『消えた天使』を観に行ってまいりました。

ゾッとしました。
映画自体にではなく,この状況がアメリカ社会の一端でしかないってコトにゾッとしました。
犯罪はテレビや新聞でしか見ないもののように思っているけど,実は自分のすぐ隣にあるかもしれない。
「普通」に見えるひとが,犯罪を犯している,犯そうと考えているかもしれない。
それは「群れ」ともなり得る。

それから,犯罪者たちを見てきた人間も・・・。
自分の中にも,もしかしたら生まれてしまうかもしれない怪物。

ふと隣のひとが何者なのか不安になる。
ひとを怖いと思った時間でした。
観終わった後,誰にも会わずにそっと家に帰りたい,と思ったほど。
深いタメイキの出る作品。
"なんだかんだ言って,やっぱりみんな愛し合ってるんだね"みたいなあったかい映画とは,まったく逆方向にある映画。

誘拐事件の真相にもショックを受けたし,その誘拐だけでない状況にも,例えば「3km圏内に40人の登録者がいる」なんてセリフもあったけどそういう事実にも,その登録者を保護観察し続けるだけの職業があるってことにも,とにかくいろんなコトにショックを受けました。

こういうひとたち・・・犯罪者,被害者,犯罪者を見続けるひとたちはたくさんいる。
この「登録」という制度は,ただそれが安心できる制度なだけではない。
でも,こうすればいいのに・・・ああすればいいのに・・・というようなコトは考えられず,ただただショックなだけ。
苦しいです。

しかも映像が,その苦しさを倍増させるんだ。
苦しむエアル,多くのひとたちの何を考えているのかわからない表情,決して小奇麗ではなく暗い映像,カメラワーク・・・。
はぁ・・・。
ちなみに,暗いところは平気だけどオバケ屋敷が凄く苦手なので,途中思わず目を瞑ってしまいました。
暗い闇で驚かされるのはキライなんだよ・・・。

大作じゃないけど,中身のある作品でした。

久しぶりにクレア・デーンズを見た気がします。
彼女の役にはちゃんと設定があるみたいだけど,それがいまいちうまく使われていなかったように思うのですが・・・気のせい?

それから,アヴリル・ラヴィーンが。
なぜ,こんな役(役?)を・・・というようなところで出てきます。