もう別に観なくてもイイかな・・・なんて思っていたのですが,結局今さらと思いつつ,『スパイダーマン3』を観に行ってきてしまいました。

で,やっぱりもうイイかな・・・と。

くもの糸を出して,ビルの間をすり抜けるようにして飛び回ったり,落っこちていくピンチの人を救ったりするあのスパイダーマンの姿は,というかあの姿を見せる?魅せる?映像はすごくおもしろい。
スパイダーマンだけじゃなく,次々出てくる敵もなかなか動きに迫力あるし,高いところから見るNYの街とか夜景も結構好きだし。
冒頭から,その飛ばしていく姿を大きなスクリーンで見ているとワクワクどきどきしてきて,やっぱり劇場で映画を観るのはイイなあと思うわけです。

スパイダーマンのヒーローっぷりも手ごわい悪役たちも十分イイし,恋愛もあったり,悲しいこともあったり,いろいろ盛りだくさんで,お金かけた娯楽映画。

それに大好きなキルスティン・ダンストは,いつもこの感想しか言えないけど,やっぱりかわいかった。
公園の橋にピーターを呼び出したときと,ウェイトレス姿が特にかわいかったなあ。
それから,ハリーと料理して踊ってるところもかわいかった・・・。

だけどなあ・・・。
結局ただのアクションとかヒーローの,勝って笑えばそれでおしまいの映画のようでした。
それが悪いとは言わないけど(まあそういうの苦手だけど。),この作品もその辺の話の流れがテキトウでいや。
しかも観終わった後,予想以上にものっすごくもやもやしてしまいました。

何がどうおかしいのか,よくわからないのですが。

どうも,ラストあたりのピーターがダメな気がする・・・。

とりあえず,ひと騒ぎ終わって敵もいなくなったし,それにちゃんと弔ったし,ああ良かったってコト?
だからニッコリ笑っておしまい・・・?
なんだかしっくりこない。

主人公でヒーローだけど,ピーターが嫌いになりそうです。
なんなのあいつ!?って最後に思って終わってしまったというくらい。
彼がもうスパイダーマンという人助けのヒーローさんというところを忘れてしまうくらい。
自分勝手な嫌なやつ。
今回はそういう「心に潜む悪」みたいな部分がポイントで,ピーターのそういうところが見えるのはイイんだけど。

でもそれが結局そのまま最後までずーっと見えてて。
「ピーターはいいやつ」っていう部分が見えるような言動があるシーンであっても,なんだかもう薄っぺらく見えてしまって。
なんだろう・・・ウソっぽいんだ。
「許す」と言ったシーンだって,あれはホントに本心で,彼自身のあのハリーの父親の死に関してのところと重なって・・・とか思うとすごくわかる。
だからあり得るシーンではあると思う。
だけど,なんだか物足りない。
あのシーンでは,すでにピーターはもう「戻ってる」はず。
それがそう見えない。
そう描かれているのはわかるんだけど,でもピーター自身がそう見えない。

うーん,これは何が悪いんだろう。
顔か?演技か?脚本か?

ラストはね,物語をひとつ終わらせるには別にふつうのラストだとは思う。
あれ以外に何を望むと言われても困るし。
だけどうーん,あぁっ終わらせちゃったよってガッカリしてしまいました。
解決?ハッピーエンドにしようとしてる?
ピーターだけじゃなく,あれはもう,その前の時点でいろいろ事件を起こし過ぎちゃったのがいけないんでは。

あの黒い寄生生物は,いきなりの登場で消え方もあっさりで,ナゾが多いまま。
それから,サンドマンはあのままどうなったの?娘は?
というか,告白の部分はイイけど,おじさんに何か想うところがあるのならその時点で心入れ替えても良かったんじゃない?
それから,エディは嫌なやつだけど,ピーターに中途半端に助けようとされちゃってぼやぼやした立場の悪者になっちゃった。
ハリーの執事は今さら過ぎる告白だし,ハリーはもう不運にもあんな父親と友だちを持ってしまったかわいそうな子でしかないじゃんあ(でも笑顔は素直なイイ子の笑顔でかわいかった)。
女のこたちもピーターに振り回されてるだけだったような。

やっぱりピーターがいけないんだ。
ピーター調子に乗る・・・そして乗りすぎたまま終わる。
中途半端。
全体的にそんな感じでした。
もうあの調子乗った顔をこれ以上でっかい画面でアップで観るのはイヤだ。
あのスーツ着て街歩いているところ,最初はちょっと笑えるんだけど,だんだん観ている方が恥ずかしくなってきちゃっていやだ・・・。