df77776c.jpg先月25日に観に行ってきたブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』の感想をダラダラと。

えーと,とりあえず会場入ってビックリ。
想像よりも,小さめの舞台だなーと感じました。
ステージ下にオケがあるんじゃなくて,ステージ後方にひな壇のようにバンドが位置していて,出演者が動くところはさらに小さくなっていて。
で,私の席は端の方ですが,一番前・・・。
足元から見上げる感じで,鍛えられたセクシーな(ホントにこういうのセクシーっていうのか・・・なんて思った。)キャストの皆さんを観てまいりました。
間近すぎてもう,迫力がすごい。
ドキドキしました。

ミュージカルはわりとキライじゃなくて,映画版『CHICAGO』は好きです。
こんな展開がありえるこの時代のシカゴのお話っていうのもおもしろいし,「All That JAZZ」とか耳に残るナンバーが次々と出てくるのもワクワクするし,女性の囚人たちとか見とれてしまうダンスもイイ。
で。
このミュージカルはあの映画で見た楽しさと,映画ではピンと来なかったりイマイチだったモノも全て釘付けになるようなステージでした。
観に行ってよかったなーとしみじみ。
gwester映画って,場面切り替えたり,時間軸見せやすかったり,何人も出演者ってのを用意できるけど,ステージはちょっと違う。(もちろんできないわけじゃないけど。)
この『CHICAGO』はヴェルマ&ロキシーやビリー,エイモス,ママ・モートン,メアリー・サンシャイン・・・と主要人物として名前のあるヒトたちがいる一方で,ダンサーとして囚人役・マスコミ役とちょこちょこ出てくるカンパニーのヒトたちもいて。
で,ステージ端で舞台の一部としてイスに座ってたり,コーラスなんかもやってて。
それから,バンドの人たちもステージ上にいて,指揮者がロキシーに話し掛けられたり(ココ楽しい),MC役になったり,「退場曲を!」とエイモスやビリーが言ったり,バンドの並ぶ間にビリーなんかが登場する場所があったり・・・と,まあいろいろゴチャゴチャしてると言えばそうなんだけど。
でもそれが不思議な空間でおもしろい。
曲と歌とダンスと,それから演技と・・・。
小さな舞台で,大きなセット交換がなく,イスを効果的に使って,こじんまりとしながらもステージから飛び出しそうな勢いで見せる舞台。
楽しかったです。

映画もいいけど,実力ないと,自分を見せられないと,ちゃんとステージに立てない生の舞台ってのは,やっぱりイイなあ。
ミュージカルは,日本人キャストのものしか観たことがなくて。
ホンモノのブロードウェイのミュージカルっていうのは,また全然違うモノなんだなあとため息が出ました。(日本人キャストのものがどうこうって話じゃなくて,雰囲気とかそういうモノが。)
これを日本で観る機会を得られたのはイイ経験でした。

ビリーが女性たちの持つ羽に埋もれながら(ちょっとKevinさん負けてた)歌う「All I Care About」,ビリーがロキシーを膝に乗せて腹話術しながら(意外にちゃんと高い声出ててホッとした)歌う「We Both Reached for the Gun...」,ママ・モートンが登場するときに歌う「When You're Good to Mama」,ヴェルマや女性たちがイスを使って踊るのや,男性たちがタバコ加えて歌ってたのもカッコよかったなー・・・。
ミュージカルっていうのは,音楽が中心なんだなとあらためて思いました。

whgtちなみに,ロキシーとエイモスが特に気に入ってしまいました。
レニー・ゼルウィガーは物足りないなーという印象でしたが,その足りないところを埋めてもらった感じ。
おばかっぽいけど,したたかでカワイイ部分もありつつ,強い女性。
強そうだけど,とにかく必死のヴェルマ(ちょっと必死感出すぎかなあ)とちゃんと釣り合いの取れる存在感。
しっかり対称的な女性2人がそこにいて。
で,ただのイヤな女じゃなくて,自然に見れるキャラクターでした。
カッコイイと思った。

それから,ただただ情けないだけのイメージしかなかったエイモス。
そういうキャラクターではあるけど,雰囲気とか表情とかすでにもう見た目でピッタリというヒトで,迫力あるほかのキャスト(キャラクター)の中で一人ちょっと色が違うんだけど。
そういうところに,一人ステージに立って『Mister Cellophane』とか歌っちゃっても,ステージの雰囲気を変えない,存在感があって。
あの手袋をつけてヒラヒラしてるのは,何回でも見たかった。
この2人にくすっと笑わせてもらって,それからもちろんヴェルマとかビリーにもくすっと笑える
コメディーの瞬間があって。
迫力に見とれながらも,笑うと言う単純な感情でも楽しめておもしろかったです。

thrthsで,で,注目のKevinさん。
日本で観られるとは思ってなかったKevinのBilly Flynn。
オールバックにヒゲにスーツに蝶ネクタイ姿,そして弁護士。
立っているだけでカッコよくて,ぴったりすぎ。
とにかくステキでした。

立ち姿とか,手の動きとか,Kevinそのものだーという感じだけど,ビリーという弁護士のイメージにもぴったりでした。
ああこういうヒト,いそうだ。

他のキャストを圧倒してしまうとか,そこまでおーっきい存在感ではなく,紛れてしまいはしないけど前へ前へというのが足りなくて,ちょっとお堅い感じが残っているように思えたけど。
でもロキシーやヴェルマなんかとはまた違った方向からステージに存在場所を作っている感じはあって,それなりになんとか存在感はあったように思います。
うーん,もうちょっと周りを翻弄させるような勢いがあってもおもしろいかなーと思いました。

でもあのKevinの声を久々にきいて,踊ったり演技している姿を見て,あーいいなあと思いました。
歌うために,BSBのKevinとしてステージに立つとか,そういうのがまた見たいか・・・という話になるとそれはよくわかりません。
俳優としてのKevinもイイと思う。
どちらも好き。
なんだかカッコよくてイイなあと思ってしまったので,こういうKevinをもっと見れるのはなかなか楽しいかも。
歌とかセリフもいろいろ声変えてて,それが思ったより高い声とか笑える声も聞けて。
声がイイのはよく知ってたけど,いろいろやっちゃえるんだなーと思うと,やっぱりもっと見たコトのないKevinさんを見てみたいです。
顔がキッチリしてるから想像しにくいけど,コメディ的な役とかも見てみたいかも・・・。