マイケル・ダグラスとキーファー・サザーランドの『ザ・センチネル 陰謀の星条旗』。

なんで自分の奥さんのコトは信じず,いつまでもズルズル引きずってた男が,ファースト・レディの告白はあっさり信じてしかもそれで全部を許してしまうところまで行っちゃうんだろう。
2人の会話とか,その後の心の変化とかは描かれていないので,まあいろいろあってこういう流れになったんだろうなと想像すべきかもしれないけど,でもやっぱりしっくり来ない。
しかもかなりの緊急事態だったのに・・・。(だったから?)

そういうスッキリしない展開が多々ありました。
どこを描きたかった話なんだろう。
大統領が狙われるというところ?
シークレットサービス内に裏切り者がいるというところ?
裏切り者は誰かって話?
騙された男の話?
長年シークレットサービスで働いた男の,ひとつの大きな事件?
女性絡みの問題がある男の話?
シークレットサービスという職業の話?
アクション?サスペンス?

よくわからず・・・。
私は裏切り者を見つける話かなーと思って観たのですが。
まあそうなんだけど,その辺ホントにそれが一番描きたかったコトでもないようで。
えっ?えっ?この展開でいいのか?と首を傾げてしまいました。
それから,どうにもこうにも暗殺実行犯たちの行動がオソマツで・・・。
イイところまでは行ってるんだろうけど,ちょっとなあ。

なんだか物足りないお話でした。
濃くない,ストーリーも人物もあっさり描かれた作品。

でも,ちょっとだらしがないのか仕事のできる男なのか良く分からないマイケル・ダグラスも,スーツ着込んでカチッとしたシークレットサービスを演じるキーファー・サザーランドもかっこよかったので,最後までしっかり観てしまいました。