『プラダを着た悪魔』を観に行ってまいりました。

ストーリーは,うーん,わりとよくある感じ。
アン・ハサウェイもまたこんな変身役だし。
真新しいことはないし,つまんないと言えばつまんないかも。
でも『プリティ・プリンセス』はわりと好きだったので,彼女がまたこういうボサボサの頭から全身ブランドものを纏う女の子になるっていう役も全然構わない。
それから,今まで遠い存在であったようなヒトたちや場所に置かれて自分とは全然違う人間に出会って,でお互い何かに気づいてちょっと変わっていくっていう話もキライじゃない。
ただちょっと,物足りない,何かもう一つ欲しかったような気がするだけ。

いろんなブランドを着こなすアン・ハサウェイは相変わらずカワイイし,ちょっとリアリティは薄いけどどインパクトある悪魔になったメリル・ストリープはさすがで。
この2人のやりとり,演技を見ているだけで,楽しくて気持ちがいい。

そして2人はもちろん,アンディの恋人,友人たち,職場の面々,登場人物たちもみんな愛らしいところがあって,イヤなヒトが出てこない。
後半はストーリーを展開させるために,よくある流れにどんどん乗ってちゃっててつまんないのですが,そこを人間やファッションの世界で補って見ごたえのあるモノにしていて。
楽しく安心して見ていられるお話と言えるかも。
でもやっぱり,仕事が一番で残業はしょっちゅう,誕生日にも帰れないようなヒトと,その愛するヒトとのうまくいかない話はもうあんまり見たくないかも。
仕事仕事と言っていて自分を見てもらえないヒトの寂しさもわかるけど,でもその仕事仕事と言うヒトのことも痛いほどわかる。
仕方がないこともあって,どっちが・・・とかそういう問題じゃないんだよ・・・って。
そう思うと,わざわざ映画の中でそういうの見せられると,ちょっとタメイキがでます。

それから,私は良いモノもよくわからないし,ブランドもよく知らない。
そりゃ多少は知っているブランド名もあるけど,それがどんな風に良いのかは全然知らない。
だから,この映画で両手の指を超えるほどの数のブランドがたくさんでてきて,‘エミリーたち’やモデルが着てても,カワイイとかステキだとか思うことはできても,それ以上の「おぉっ」という感想はなかったです。
きっともっと知ってるヒトだったら,会社のクローゼットを見ただけで,そのすごさとかに
気づいちゃうんだろうけど・・・。
ホントはそういうところも楽しめる要素のひとつなんだろうなと思いました。

まあそういうコトで楽しめない部分はあったけど,十分おもしろかったと思います。
一流ファッション誌のできてく様とか,その編集長や秘書,デザイナーたちの仕事っぷりとか,それぞれの私生活とか・・・。
アンディがデキる女になっていく様はワクワクするし,彼女の表情はホントにカワイイ。
デキル女であるはずのミランダがちょっと見せるデキない部分はホッとする。

がんばる女のヒトたちのお話でした。
グチばっかり言っているアンディにナイジェルが,「きみはまだ何も努力していない」と言います。
なんか,それは凄くわかる。
文句いう前に自分は文句言われないのか?ってコトはよく思う。
でもそれ努力してどうすればいいんだろう。
そしたら文句言っていいのか。
何か変わるのか。
まだわからない。
そこまでは映画も教えてくれなかった気がします。