間宮兄弟なんだかそのパッケージの写真に惹かれて気になっていた映画『間宮兄弟』を観ました。

30過ぎても,同じ家に2人で住んでいて,一緒に並んでレンタルビデオや野球なんかを観て,ゲームで遊び,寝る前には反省会をし,布団をくっつけて寝る仲良し間宮兄弟。
ただ,恋愛からは一歩退いている2人。
そんな兄弟が,お兄ちゃんの恋のために家に女性・・・レンタル屋の店員さんと学校の先生を招くコトにする。
カレーパーティーするんですけど・・・浴衣パーティーするんですけど・・・おでんパーティーするんですけど・・・。

爆笑とか号泣とかそういう類のモノではない,ちょっと口角が上がっちゃう感じのほのぼのとした兄弟のお話。
こっそりちょっとある兄弟の生活をのぞかせてもらった感じでした。
パーティーを開いた,この後の展開は・・・なかなか進まない。
カレーの好みが気になって何種類もカレーを用意したり,下心があると思われたらと断れないコトがあったり,友人の離婚話に各日に部外者なのに巻き込まれてたり,レンタル屋にあんまり行かなくなっちゃったり,全く興味が無ければこないであろう女性が来てくれてるのに積極的にならない。
モジモジしてるワケではなく,行動力がないワケでもなく,失敗続きでツイてないワケでもないんだけど,でもなんとなく一歩進もうとしないお兄ちゃん。
弟は一途で積極的だけど,でも結局お兄ちゃんの弟。
兄弟ともに「クリスマスパーティーって言わないところがおくゆかしいじゃないの」なんて言われてる。

仕事,生活,恋愛・・・どこにでもいそうな男の人。
ケンカしたりお互いにムッとしたりするけど,未だにぐーりーこーで遊んでたり出張先から寝る前に電話するのは兄弟というありえないほどのいそうでいない仲良し兄弟。
ちょっと積極的な弟に,失敗を励ましてくれる兄に,お互い頼っている。

お互いはすっごくうまく行ってて,2人で暮らすこの生活もきっと満足していると思う。
だけどやっぱりちょっと足りない。
でもその足りないコトがあんまりうまく行かない。
でもでも希望が全くナイわけでもないんだなー・・・。
もう一歩で届きそうなんだ。

失敗して哀しい結果も出るけど,でも彼らは不幸ではないんだろうなーと素直に思えて,涙のハッピーエンドが来なくても悲しい気持ちにはならない。
ここまでベタベタはしないけど,兄弟ってやっぱりイイよね,と思える2人のお話。

キライなヒトが,嫌われるようなヒトが出てこない作品です。
兄弟の家族も,同じような仲良し姉妹2人もイイ姉妹。
兄弟とは一味違う男たちもそれぞれ愛らしい。
江國さんの作品らしい登場人物たちです。
このヒトのこういう作品好きです。

私もあの家に,あの兄弟の家に遊びに行ってみたい。
モノポリーしてみたい。