1115独身で,事業に成功して,昔から(今も?今までも?)たくさんの恋人がいて,悠々自適に暮している中年男性。
ある時,昔の恋人(差出人はわからない)から「あなたには息子がいます。」という手紙が届く・・・。
このままでイイと思っていたおじさんの過去探し?息子探し?のお話,『ブロークン フラワーズ』を観ました。

まったりとしていて,答えの見えない,よくわからない,むしろちょっと眠くなる・・・。
でも,ただただこのおじさんがなんだか愛しくなるような映画でした。
別にイイよ,と言いながらもちょっと気になる手紙。
隣人にノせられて,昔の恋人たちに会う旅に出てみる。
渋々という感じだが,結局は自分の意思で動き出していて。
これって心のどこかで,何かを期待しているんだろうなーという雰囲気。

でも旅に出てみると。
昔と変わらず受け入れてくれた女性もいたけど,結局どの女性にも自分は過去の存在だと示される。
彼女たちには彼のない今があって。
彼には居場所はない。
とっても愛してくれている旦那さんを交えての気まずい食事なんかのシーンは切なかった・・・。

そのときは良かったかもしれないが,その先に進んだときに過去を振り返ってみると良かったかもしれないが,でも今何も残っていない・・・。
そういうのって,サビシイかも。

息子が出てきたり,どの女性が差出人だったかなど,答えは出ないお話。
むしろ,どの男の子も息子に見え,どの女性も差出人であるようなないような。
うーん,なんなんだコレは。

よくわからんなあというのが正直なところ。
はっきりくっきり何かを示しているワケではありません。

だいたい何で,急に息子が旅に出たんだけどお父さんを探しに行ったかも知れないと言われて,そのお父さんが手紙を出した女性が誰だか突き止めに会いに行くんだ。
息子が来たら,聞いてみればイイ話じゃないか。
何をしたかったんだ・・・。

それが,冒頭で出て行く女性に言われた「あなたは何がしたいの(どうしたいの?だったかな)」というセリフに続くのかも。
もう終わってしまった過去に今の自分が結びついて,何かが見えた。
何もなくなってしまったと思っていた自分に,息子がいたとわかり,息子とその母親に会いたいと思った?
隣家のような幸せそうな家族にあこがれた?

花は散ってしまったけど,おじさんには何が残ったのだろう。

面白くも,つまらなくもないお話だったように思います。
淡々とした映画でした。