1099565b.jpg旅日記ついでに・・・。
北海道帰りに東京に寄りまして,グローブ座で舞台を観てまいりました。
劇団新感線の,若いひとたちをメインにした舞台,NEXUSシリーズ。
その第2弾で,主演が生田くん(久しぶりだ!)の「Cat in the Red Boots」。

『長靴をはいた猫』を元に作られたお話で,貧乏で気弱な男の子と人間になりたかった猫の冒険物語。
いじわる兄弟とか魔法使いとか,王様にプリンスにプリンセス,生け贄を求める龍,それから赤ずきんとかヘンゼルとグレーテル・・・おとぎ話の登場人物たちがいっぱい出てきて。
で,まあ魔法のレッド・ブーツで人間の姿になった猫の旅に男の子が巻き込まれて,最初は野宿すら大問題だったのに,だんだん話が展開していって,最後にはすげー強い龍なんかと戦っちゃって,ちょっぴり成長したりちょっぴり切ない話なんかもあったりして・・・っていう。

あー,これは子どもが楽しめるお話なんだなーという雰囲気。
でも,子ども向けミュージカルというワケじゃなく,大人じゃないとわからない要素がいっぱい。
お話は童話なんだけど,でもそれを大人が楽しめる童話にしているような。
これを子どもに見せるのなら,もうちょっと違う登場人物とか展開になるはずで。
もうちょっとわかりやすいセリフや歌になるはずで。
笑いの感じとか,楽しむ場面っていうのが大人向けでした。

で。
おもしろかったです,結構。
少年トーマ,猫のノラ,プリンセス・グレーテルたちの純粋なキャラには,ちょっと引きつつも最後には泣けてしまった。
特にノラちゃんはかわいかったなー・・・。
走り回って自分勝手な行動を取る猫さんだけど,でもだんだんキューンとなる想いが大きくなって。
それを,高い声から小さな声から,いろーんな声を使い分けて演じられていて,イイなあと思いました。
よくある展開ではあるけれど,自分が犠牲になろうとしてしまう姿とか,思わず涙が溢れました。

ハリポタ3人衆やいじわる貧乏兄2人,ヘンゼル王子,マオたちの濃いキャラにも笑わされて。
ハリーにロンにハーマイたちのドタバタぶりはもちろん,ヘンゼル王子なんて登場するたび,笑いが起こる。
マオなんかも,あの小さなからだでテトテトあるく感じが笑えてしょうがない。

それから前説で,劇中にお客さんに参加させる場面の練習があって。
片手ずつ手を挙げて「かゆい〜の」と言ったり,拍手とか「オー!」とか,笑いを交えながらやってて。
一体どんな場面なんだよっと思っていると,本番でなかなかぴったりの場面が出てきて。
このみんなでやったときの一体感みたいなモノとか良かったなあ。

これはグローブ座のキャパの小さいコトと,今回のステージのつくり方の効果だと思う。
グローブ座ってどこから見ても「近い」。
グルッと丸い客席で,ちょっと遠い位置にいるヒトの顔もわりとよく見えて。
で,今回は客席にステージがセリ出しているようなつくり。
(で,階段があって,自然に客席と同じ高さに降りてきたり,通路も走り回る。)
そうすると,こうやって舞台の中にお客さんも入れてもらえたとき,それがフッと自分たちもただ観ているんじゃなくて同じ高さにいる気分になれる。

ひとつの物語として記憶に残るというよりも,ひとつの舞台というあの空間が記憶に残る感じ。
こういうのも悪くないなという舞台でした。


でー,生田くん。
ちょっと前に偶然テレビで見かけまして。
約1年半ぶりですが,まだ好きなのかなーと確認するような気持ちで観てまいりました。

うーん。
今回は,自分の中でもうちょっと期待していたかもしれません,いろいろ。
生田くんはもうちょっとできるんじゃないのかなーと思ってしまった部分もありました。
前に観た「あずみ」から1年半近く経っているワケだけど,そこよりももうちょっといろいろ成長できている部分を期待していたように思います。
でも,なんだかちょっともう一歩を感じたように思います。

セリフとか歌とかね,声の出し方はイイと思う。
いろんな声を出していて,メリハリがあってなかなか良かったです。
歌は前よりも聞いていてキツイ感じじゃなくなってきてて,ところどころこれくらいならイイかなと納得できる部分もあって。

ただ,うまく歌えとは言わないから,もうちょっと歌うだけで精一杯にならないで気持ちを込めて余裕が持てたらイイのになあと思いました。
歌とそれから時々,ムリしているような感じも受けるときがあって・・・。
惜しいな,と思うコトがありました。

でも他の役者さんと並んでいる姿を見ていると,たぶんこの舞台,新感線の舞台に結構合っているみたい。
同じ匂いを感じる・・・。
そういう意味では,わりと良かった。
なぜか,またこの同じ舞台で観てみたいともちょっと思いました。

ちなみに,まだ変わらず好きですね,生田くんは。
どこがどうとはうまく言えないのですが・・・。