ジブリの最新作『ゲド戦記』を観に行ってまいりました。
おもしろかった,と言えると思います。
まあいろいろ言いたいコトはあるけれど,でも。
とりあえず,観に行って良かった,おもしろかった,と。

物語の世界に最初から最後までグーッと引き込まれて,見入ってしまい。
時にはドキッとしたり,こみ上げてくるものがあったり,涙もちょっと流れました。
観ているヒトを飽きさせない,勢いのある作品だったように思います。
楽しみました。

そして,比べてしまうと,ハウルよりもストレートで好きかも。
この物語に,この作品に込められた想いを思いっきり主張していたかなあと思うのです。
私がいろいろ言いたいコト,を吹き飛ばすように,作品が言いたいコトをイタイほど感じました。
「生きていくコト」とか,「死ぬコト」。
そういうコトをわりと直球でぶつけられたような。
どこかの時代・世界の話だけど,でも「今」を舞台にしたお話よりもずっと「今」を感じるような。
はっきりと,何かでごまかしたりせずに言いたいコトを言われた気がします。

うーん,実は今の私は,わりとアレンの気持ちが一番わかる気がするので,よけいにかも。
「なくなってしまうモノ」とか,「生きることを・・・」とか,結構グサッとくる言葉がたくさん出てきました。
そして,自分のコトをいろいろと考えてしまいました。

こういう,映画のコトを考えて,それからさらに自分のコトとかいろんなコトを考えられる作品好きです。
自分にも何かちょこっと変化を与えてくれるような。
そういうワケで,観て良かったなーと思えた作品。

画もわりと好きです。
人物は,時々ちょっとキレイじゃなくて目を覆いたくなるような苦手な画が出てきますが,でも風景とか物とか,そういうモノも含めていろんなモノの動いている感じとか,そういう画は好き。
アニメらしいリアルな感じがイイです。

あの映画はあのシーンの画が好きっていうのは,わりと緑が多いキレイな画だったりします。
ジブリの作品って,それがいっぱいあるので,ふと思い出したとき「キレイな映画だったなー」と思えるのですなあ。
もちろん緑だけじゃなく,全体的に優しい色で画面をやわらかい感じもイイです。

ところで,ちょっとだけ言いたいコト。
ゲド戦記という話がどういうものか全く知らず,真っ白な頭のままで観に行ってきたのですが。
主題歌と,出てくる男の子と女の子の声をやっているヒトと,それから「命を大切にしないやつなんて だいっきらいだ」というセリフしか知らずに。

そういうワケで,決して難しいお話じゃないし,複雑なわけでもないし,メチャクチャなわけでもないのですが。
でも,イマイチよくわからなかったかなーという部分がいっぱいあったように思います。

彼が背負っているものとか怯えているものは自分が想像しているコトで合っているのだろうか・・・とか,え?どういう世界・・・?とか,結局彼はどんな人生を送っているヒトなんだろう・・・とか,彼女たちは何をどうしてきて今こういう状態なんだろうか・・・とか。
で,その剣の重みっていうのは何なんだろうか・・・とか,それからそれから・・・。

もとの物語で描かれているコトとか前提にあるモノとか,映画の中では描いてくれていない部分は結構あると思います。
別に全部を描く必要はないけれど,でももう少し教えてもらいたいコトはある。
気になることがいっぱい。
描かれていないけれど,自分で想像するコトもできる部分もあるけれど,でもそれがそれで合っているのかよくわからなくて。
「???」とモヤモヤしたままで終わってしまったコトがいろいろ。
後味が悪いとまではいかないけれど,でもなんだかスッキリしないような・・・。

自分に読み取る,想像する力がないからかもしれません。
原作があると思うからかもしれません。

それでもやっぱり,もうちょっとな・・・と思ってしまいました。

今後何回も観たい作品になるかどうかはわからないけれど,もう1回は観てみたい作品です。