『TRICK ―劇場版2―』を観に行ってまいりました。
TRICKシリーズは結構好きでして,この映画も楽しみにしていたのですが,その期待を裏切らないツボがいっぱいあっておもしろかったです。

TRICKって,"トリック"じゃない部分のおもしろさが重要で,どれだけそのツボにはまれるかがカギではないかと。
最初の劇場版を観た時はまだシリーズも1〜2話しか見たことがないくらいだったので,"うーんいまいち"という感想で。
でもそのあと全シリーズを観て,もう一度映画版を観るとこれがかなりおもしろい。
たくさん見て,見どころというか目の付けどころみたいなモノが,わかってくるとよりおもしろいモノだと思うのです。
そういう意味で,今回は(も)遊びまくりで観ていて楽しかったです。
相変わらずの売れないマジシャンの近況からはじまり,家賃払えの話,山田里美の書道教室と新しい取り組み,上田先生の売れない著書の話,矢部の髪,奈緒子の貧乳・・・。
この辺は,いつものようにクスッと笑わせてくれて。
奈緒子上田のコンビのやり取りとか関係とかも変わらず。
毎回同じこと繰り返してるんだけど,いつ観ても笑えておもしろいもんです。

それにしても今回は,トリックのあたりや奈緒子の対決なんかの話の中心となる部分よりも,その辺のツボのあたりの方に力を入れたんじゃないかってくらい,次から次へといろいろ出てきて。
頭が働いてないと付いていけない勢い。
背景にあるもの,人物たちの行動,セリフ・・・いろんなところに仕掛けがあって。
見逃したり聞き逃しても,パニックにはならないけど,おもしろさは半減かなという感じ。

話の流れと関係ないコトも相変わらずわりとチラホラだし,今回はCGの使い方が特に自由すぎ。
謎の「佐和子様のお気持ち」とか(ホントになんだったんだ,アレは),新作スペシャルでも延々とやっていた上田先生の戦いとか,美沙子や上田先生の目・・・。
普通(普通?)の映画でね,いやいやそりゃないだろうっていうところがいっぱい出てくる。
「意味わかんないっ。」とツッコミたいことばっかり。
でも,笑ってしまうし頭に残るけど,それが変に気持ちを乱さなくて,そのまま話に戻っていけて。
まあ奈緒子や話自体がぶっ飛んでいてズレてはいるから,余計に気にならないんだと思うのですが。
でも,一応観終わってちゃんとどういう話だったのか主なところは外してなくちゃんと筋は通っていて。

あー,書道の文字や看板,たくさんありすぎていつも見切れないのがくやしいです。
富毛村のいろんな看板は結局ほとんどわからなかったし,「セコム」はしばらくたってから気づきました。

これ作るの楽しいだろうなーといつも思います。
観る方も,何回観てもうおもしろい。
何かに気づくたびに楽しい。
はまってしまうワケなんです。

そうそう,本筋のインチキ霊能力者とトリック。
こういっぱい,毎回同じような怪しい霊能力者とその信者たちの姿をいろいろ見ると,ちょっとお腹いっぱいかもしれません。
あー,それでもこの映画がおもしろかったのは,他にいろいろ気を取られたからかなあ。
実際まあ,TRICKをもっと見たいと思うのはそのトリックの話の部分じゃなくて,その「他」の部分をもっといろいろ見てみたいと思うからだし・・・。
TRICKはそういうモノかな。

でも,いっつもそのトリックを奈緒子に教えてもらって,ほぅ・・・と関心するだけで終わっている気がするんですが,今回は一度タネあかしされたトリックをそのあともう一度使っているところがあって。
やる前から,あのトリックを使うんだななんて考えられるのもちょっとイイ気分でした。(いや,そんなにスゴイ話でもないんだけど。)

結局は,楽しい2時間を過ごしたワケなんです。

それにしても,矢部さんたちにはもうちょっと絡んでいただきたかった。
あれだけ?