ddca4a94.jpgなんだか好きなコミック『よつばと!』
小さなよつばちゃんととーちゃんの住む小岩井家と,そのお隣さん家族が過ごす夏休みの毎日を描いたシリーズ。

子どもたちが過ごす,"普通"の夏休み。
アイス食べたりセミ取りや花火して家の中や外で遊んで,ラジオ体操したりプールに行ったり,それから花火大会や釣り,海に行ったり・・・。
たぶん日本中いろんなところで見るコトができるであろう何でもない毎日。
懐かしい風景。
そんな普通の日々。

いつでも今日が,いちばん楽しい日。

毎日飛び出すように遊びに出かけ,お腹が空いたら家に帰り,それからまたくたびれて眠たくなるまで遊ぶ。
そんな子どもだった懐かしいあの頃がたくさん出てきます。
家にいるだけで,お隣さん家に遊びに行くだけで,買い物に行くだけで・・・。
小学生の絵日記を思い出すような,毎日のエピソード。
毎日いろんなコトをして,いろんなコトがあって,いろんなコトを思って。
オトナになってしまうとわりと何でもなく通り過ぎてしまういろんなコトに,純粋なコドモ(ちょっと暴走気味のよつばちゃん)が絡むと,とっても刺激的なコトになる。
何気ないひとつひとつのエピソードが,とっても楽しい。

1話1日・・・今日はこんなコトをしたーで1話になっていて,のんびりほのぼのした感じ。
タイトルも,『よつばと テレビ』とか『よつばと おおあめ』,『よつばと ケーキ』,『よつばと おみやげ』,それから『よつばと ばんごはん』や『よつばと つくつくぼうし』なんていう感じ。
どれもコドモの頃は大きな出来事だった・・・。

そんな"日常"をより面白くしてくれるのが,よつばちゃん。
思いついたら即行動し,結構過激で暴走気味。
でもとーちゃんの教えに素直で,それに人の言葉も素直に聞いて,失恋して落ち込んでいるコをなぐさめようと奮闘したり・・・とかわいいコ。
とっても魅力的。
今度はどんなコトを言い出して,どんなコトをするんだろう・・・と,見ていて飽きません。

よつばと,とーちゃんやジャンボややんだ,それからお隣さんたちとのやりとりが笑えます。
「今日はおつかいもなしだな」「えー!?なんでだ!?なんでおつかいいかない!?」「雨だから」「わけわかんないことゆーな!!」
「やどかり。家を借りてるからやどかり」「だれにかりてるの!?」「え?・・・・・・貝?」「いつかえすの!?」「・・・たぶんこいつはかえさない」「かえせよ!」

よつばちゃんは6歳児で,まだまだ知らないコトがいっぱいだし,その分暴走したり好奇心も旺盛。
それに対して出てくる他の人たちはオトナではあるけれど,わりと皆よつばちゃんと対等に向き合っている気がします。
皆,戦いを挑まれると素直に応戦して,そして必死で向き合う。
「ずるいー!ずーるーいーなー!!」「大人はずるいものさ」「おとなは!まったくおとなは!!」

そういうワケで,とにかく何度読んでも楽しくてほのぼのするお話です。
5巻は,とーちゃんの後輩やんだが出てきます。
彼は,"さいきょう"です。
よつばにとって,天敵登場です。
この,子どもvsコドモの戦いが相当おもしろい。
くだらなすぎて,おもしろい。