久しぶりにじっくり腰を据えて映画を観ました。
「ある場所で蝶が羽ばたくと地球の裏側で嵐が起こる(カオス理論)」。
映画,『バタフライ・エフェクト』。

時折ふと記憶を失いながら少年時代を生きてきた主人公。
その記憶は,何かが起こったときにその部分が無くなってしまうよう。
大きくなり,好きだった幼なじみが,その失った記憶の出来事で人生が狂ってしまったコトを知る。
彼は彼女を救うためにその過去の記憶を取り戻し,さらには・・・。

なんだかいろんなコトがよくわらかないまま,ストーリーはどんどん進んでいきます。
きっとココで何かあったんだろうなーとか,きっとコレは何か意味があるコトなんだろうなーとか,そういうコトをなんとなく感じながら,前半はたぶん主人公の少年と同じように不安のようなモノだけを抱えたまま進んでいきます。
ここを投げ出さずに見れるかどうかは,うーん,どうだろう。
気持ちに余裕が必要かも。(ダラダラと見ているコトと,その映像にちょっとクラッとした。)
でも後半次第に引き込まれていきました。
なんだかそのまま謎のままのコトもあるけれど,少しずつ彼の記憶が埋められていき,さらに彼の行動によって話がぐるぐると展開していきます。
彼はただ彼女を救いたいが為に行動をする。
でもそれは様々なところに,思いもよらぬ影響を及ぼして。
その度彼は,ツライ想いをして。
サスペンスから次第にせつないラブ・ストーリーに変わっていって。
その展開に引き込まれました。

何かが起こってしまった。過去に戻って修正した。良かった。
と,そんなにウマイ話ばかりが起こるワケではないよ・・・というお話。
タイムスリップをさらに深く考えたお話。

ヒトの人生は,ひとつの出来事で大きく変わり,その後のいろいろな出来事を積み重ねて変わっていく。
今回はきっと彼にとっては良い選択が出来たかもしれないけれど,彼女にとってはどうだろう。
彼が気にしなかった他のヒトたちにとっては?
そして彼がしたコトは良かったコトなの?(お父さんは反対したからああいう行動に出たのでしょう。)
ラスト・シーンにうっかりホッとさせられてしまったけど,後からいろいろ考えさせられる作品でした。
地味なようで,けっこうしっかり作られていて,おもしろかったです。

なぜタイムスリップがあんな形でできてしまうのか?とか,そして毎回なぜ彼の脳はパンクしそうにならなければならないのか?とかちっとも説明されていないところがスッキリしませんが,まあそういうところを描きたかったワケではないんだろうしな・・・というコトで納得しておこう。

アシュトン・カッチャーもわりと悪くはなかったなー。
彼だから出来た役かもしれません。
主人公だけど,彼自身にちょっと首をかしげながら見れるという感じが。(入り込もうとすると,ギリギリのところで気持ちがストップをかけるような。)
彼らの少年時代を演じた子役たちも,その陰のある雰囲気が良かったです。